■案内は親切だった
改札を出てすぐの場所にあったのがこの観光案内所。
勘のいい人はすぐ判ったと思いますが、服務中心はサービスセンターの直訳です(笑)。
さっそく中に入ってバスの乗り場を確認します。
さて、今回の目的はここ台南の海沿いの公園にある軍艦、徳陽艦の展示です。
これは台湾海軍が使っていた元アメリカ海軍のギアリン(Gearing)級駆逐艦
DD-837 USS サースフィールド(Sarsfield)であり、1977年に台湾海軍に譲渡されたもの。
その進水は1945年5月、艦隊への就役が同年の7月31日ですから、
ギリギリながら第二次大戦世代の駆逐艦となってます。
2013年のアメリカ東岸旅行で対駆逐艦戦二連敗を喫した夕撃旅団は
実は未だに冷戦前の駆逐艦への乗船機会が無く、その仇をここで取ったる、
とはるばるやって来たもの。
ちなみに大戦時の軍艦に関しては戦艦(USS
ニュージャージー)、空母(USS ホーネット)、
巡洋艦(HMS ベルファスト)、潜水艦(USSパンパニト、USSベキューナ)、
輸送艦(S.S.
ジューマイア オブライエン)
海防艦級の小型艦(HTMS
メークロン)とほとんど乗って来たので、
これに駆逐艦が加われば、ほぼパーフェクトとなるわけです。
が、例によってこの艦も(笑)交通の便が良くない場所にありにけり。
ただしバス停が目の前にある、という点まではグーグルマップで確認できました。
が、駅からせいぜい6qの距離であり、台湾のタクシーは安い事も確認してたので、
最初は駅からタクシーで行く気だったのです。
ところが先に見たように、初日にタクシー代で所持金の1/3が消える、
という大ショックに襲われたため、ここは
はるかに安いバスで…と思ったのが全ての運の尽きでした(涙)。
まあ、順番に見て行きましょうか。
案内所で日本語か英語判ります?と聞いたら、英語のわかる係の人が一人いて、
徳陽艦までの行き方を教えてくれました。
ちなみに徳陽の読み方を調べて行かなかったので、筆談で質問するハメに…。
で、係の人が親切に教えてくれたところによると、88番線という観光用の路線があり、
それが徳陽艦の前まで行く、との事。
乗り場は駅前ロータリーの向こう、という事で、この地下通路で道路を渡れば
バスターミナルとなってるようです。
なんか英語の表記が気になるな、と思ったんですが、これはロータリー周辺には
無数の“台南駅”のバス停があるためで、それが今回の悲劇の元となるのでした…。
ちなみにそこから見た台南駅。
結構味があります。ちなみに私はその右の出口から出てしまったため、
この立派な正面入り口は通過しておりませぬ(帰りには利用した)
なんとなく、上野駅の正面玄関(昭和通り、浅草方面口)に似てなくもなく。
調べてみたら昭和11年、1936年の建築らしいので、昭和7年、1932年完成の上野駅と
ほぼ同世代ではありますね。
駅の上の時計にあるように現在午前11時。
台北の駅に着いたのが7時半でしたから、すでに3時間半、
宿を出てからだと4時間かかってしまった事になります。
予定より1時間近く余計な時間がかってしまってる計算ですね…。
高鉄に乗っていたのは2時間だけですから、それ以外に1時間半かかってしまってるわけで、
どうも台湾の新幹線で台南に行くのはあまり効率がよくないなあ、と思ったり。
そのバスターミナルの案内。えらく広範囲に6番までバス停があり、すべて名前は“台南駅”です。
さあ、どれだと思っ探すと、1番のバス停に88番線の案内がある。
なんだ簡単に見つかったな、とこの時は思ったんですがね…。
とりあえずそちらに向かう。
この向こう側が1番のバス停です。
ちなみに台南は北回帰線の南側に入ってしまうので、
気候的には完全に熱帯となり、街路樹もなんかそんな感じになっております。
よくよく考えれば、香港もマカオも深圳も熱帯ですから、
それに比べれば沖縄なんて全然北の方であり、
位置的には全然南国じゃないよなあ、と思ったり。
余談ですが、石垣島ですら台中より北ですから、日本の領土で北回帰線より南にあるのは
沖ノ鳥島だけじゃないでしょうか。
NEXT