■夜市の深淵へ
というわけで夜市の中心施設の一つ、士林の公設市場(台湾流だと公有市場)を見て行きましょう。
ここだけでも、十分一つの夜市として成立してしまう、という建物でした。
公設市場というのは、アジアはもちろん、アメリカ東海岸にもあり、イギリスにもかつてはありました。
こういった公設市場をほとんど見かけない、という点では日本はちょっと特殊かもしれません。
(戦後の一時期、真砂市場とか都内の一部に近いものはあったが)
余談ですが、上の看板、美食区とトイレの案内をわざわざ一緒にしてるのはなぜ…
その案内地図。よく見ると細かいお店がギッチリ詰まってるのがわかるかと。
ただし1/4くらいは昼間専門の営業らしく、店が閉まってました。
ついでに実際はここに例の地下の美食区が追加される形になります。
見て行くと判りますが、全体がレンガ造りで歴史ある感じの建物となってます。
現地の解説を見ると日本統治時代の1914年に立てられたかなりの歴史がある建物のようです。
近年になって老朽化が激しく、このため10年近くかけてこの一帯は大規模改修がされていたそうで、
これが完成したのが5年前、2011年なのだとか。
ついでに今さらながら士林は台湾読みでも“シリン”で日本語発音で結構通じます。
ここでよく見かけのが、こういった子供向けのゲームを置いたお店。
昔の縁日や、今でも東京東部のお祭りではよく見かける子供相手の夜店みたいで
精神年齢的に共感しやすい私としては、ワクワクしますな。ゲフフフ…
観光客相手のお土産屋さんも多い。
ここはバラバラのお菓子を箱に詰めて売ってたお店。
ちなみに台北市内の普通の店とそれほどお値段は変わらないようです。
この辺りからは昼間用のお店の空間に。
右側のお店も子供相手のもので、台湾の子供たちの
娯楽の殿堂になってる気もしますね、この士林夜市。
こちらが昼間営業地帯。
スクーターが停めてある、という事はここも走り抜けてく人がいる、という事でしょうな。
実際、奥には自転車で駆け抜ける人物が見えてますし。
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