■台湾のカワイイ

というわけでペロ君、台湾編の最初のオマケコーナーだよ。

「なに、今回のタイトル」

これまで見てきた海外の中で、台湾は最強なまでに日本的な文化圏なんだが、
その中でカワイイという概念の暴走ぶりがすごかったのさ。
カワイイ文化圏、とでも言うべきものになってたのだよ。

「はあ、さいで」

日本語でカワイイを漢字で書くと可愛いだが、
中国語でも「可愛」と漢字で書いてそのまま同じ意味になるんだ。
本来の北京語発音だとケーアイ、という所になるが、
日本語そのままの発音でカワイイと読んでるのも見かけたし。

「日本からの逆輸入漢字?」

いや、話はそう単純ではなく、本来は別の意味を持つ中国語だったのさ。
頭に“可”の字が付く中国語は可悲で悲しむべき、可怖で恐るべき、
というように“〜べき”という意味を持つ。
だから可愛は本来“愛するべき”という意味になるんだが、
これが日本語の影響で“愛らしい”という意味も持つようになったらしい。
アメリカ英語で言えばCute だ。

「それが?」

台湾はカワイイであふれてたのさ。
こんな風に。



「なにこれ?」

よくわからんが、空港で見かけた広告。
外国人は買い物の際、レシートを必ず受け取ってね、という事らしい。
大真面目なもので、交通部観光局とあったから国の機関の広告じゃないか。
で、ここに意味もなく、可愛いキャラが並んでるわけだ。

「なるほど。担当者の暴走?」

いや、台湾はこういったカワイイで溢れてたのさ。
例えば台湾の警察による各種詐欺事件の防止ポスターがこれだ。



「ああ、なるほど。こう来るのね。拒絶毒害、って文章もすごいな」

まあね。でもって、さらにはこんなものもある。



「魔女っ子?」

だろうなあ。
歩道は歩行者優先であり自転車の人は安全のため声をかけてね、
お礼も言ってね、といった事が書いてあるポスターだが、
この絵柄である必要は無いはずだ。

「完全に趣味?」

だろうなあ。



「なんじゃこりゃ」

台湾の国鉄車内で流れてた踏切周辺の危険性を警告する動画だ。
ここでもカワイイ動物さんがたくさん登場して踏切りの危険性を訴えてたのさ。

「右下のは何の動物?」

これは台湾新幹線の擬人化キャラだ。
欧米だと機関車トーマスみたいに、夜道で会ったら
泣いて逃げ出すような擬人化になるんだろうが、
日本のカワイイ文化の影響下にある台湾だと、こうなるんだよ。

「なるほど。すごいな台湾」

いや、こんなのまだまだ序の口なんだ。

「マジで?」

といった感じで、次回に続くよ。

「マジで?」


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