■マスコットは大変である
さて、今回はタイ空軍博物館、涙の物語だ。
「…はい?」
例のスピットファイアとヘリコプターの館に小学生の集団が来ていたのだが、
よく見ると、着ぐるみキャラが子供たちに囲まれていたのさ。
「ここの施設のマスコットキャラ?」
どうもそうらしい。
で、彼は結構な人気で、子供たちにはモテモテだった。
「へー」
だがしかし、子供たちは見学ルートの都合上、屋外に移動してしまった!
どうするのかな、と見ていたら、なんと彼も後を追うではないか!
「それが?」
ここはバンコク、9月下旬とはいえ、30度を越える真昼間なんだぜ!
「ああ、なるほど」
そして彼は長袖、長ズボン、さらにブーツに頭には被り物だ。
「キツイねえ」
キツイとも。
しかも、彼、私が写真を撮っていたら、手を振ってくれたんだよ。
実にいい人だ!
ちなみに子供たちはこの状態。
「ああ、翼の影に入ってるんだ」
これ、横田基地の航空祭などでも見られる光景なんだけど、
意外に国際的な普遍性を持つ行動なんだなあ。
「いや、暑ければ皆そうするでしょ」
が、この状態で子供たち全員の正面にマスコットさんが立つには
日向の場所しかないんだ。
「…キツイねえ」
いや、もう見ていて涙が出そうになったよ。
こんだけサービス精神が旺盛なマスコットも珍しいだろう。
タイ王立空軍博物館、あなどりがたし、だ。
といった感じで、今回はここまで。
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