■そして迷走
でもって、こちらも陸戦仕様で、しかもけっこう珍しい気がする、
デンマーク謹製のマドセン軽機関銃。
ほんとにマドセンが好きだな、タイ軍…。
これも元々は第一次世界大戦世代の機関銃ですが、
第二次大戦以降も、使われ続けていたようです。
で、そんな展示のド真ん中にあるのがこれ。
…なんで(笑)?
私の知らない超科学を使った秘密兵器化という可能性も否定はできませんが、
普通に観察する限り、個人用天体望遠鏡にしか見えませぬ。
これで敵陣を覗いてました、とかいう話なのか、
あるいは、タイ式ユーモアで、ここは笑うところなのか…。
そんな展示の一番奥にあったのが、
ソ連製の口径23mm、二本銃身という変り種、GSh-23連射砲。
1960年代のミグ21やミグ23のガンポッドに積まれていたのがこれですね。
しかし、これまたどこから持ってきたんだ、タイ空軍…。
でもってこれも通常の機関砲とは異なり、
ガスト砲と呼ばれるタイプの連射砲です。
二本の銃の薬室と遊底を連結して、片方が撃った反動でもう一方に給弾する、
という感じの機構で、一つの薬室で排莢、給弾を行なう
通常の機関砲より高速な射撃ができたらしいです。
ただしガスト砲はドイツ人のガストが第一次大戦中に発明したもので、
なんでそれが1960年代のソ連で急に復活したのかはよくわかりませぬ。
機関砲の限界を感じたのが原因なんでしょうが、
リボルバー式やガトリング式に行かず、
ソ連独自の進化を目指したんでしょうかね。
でもってナショナルメモリアルにもあった
マドセンの20mm対空機関砲がここにも。
なんでそこまでマドセンが好きなのやら…。
こちらは映写機やカメラやら。
偵察機のもの?と思ったんですが、右上のとか、
普通に民生用のカメラだよなあ…
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