■タイの電動事情
というわけで、いよいよバンコク駅に備え付けてあった
仏陀の神秘に魂を売った電気装置が登場だぜ。
「言ってる意味がわかりません」
とりあえず、最初はアップで見てみよう!
「…なにこれ?」
見て判らないか?
「判らないから聞いてるんだよ」
これはタイ式おみくじマシンZZR1号に決まってるだろうが。
「…さいですか」
当然下の棚にある紙たちはおみくじであり…
その上におられるこの方は意味が不明なのだ!
イヤッハー!
「意味が不明?」
この人、ここにいるだけで、特に何もしないんだよ。
「…すみません、少しわかるように説明してください」
やれやれ、ペロ君は頭が悪いなあ。
「…その言葉、そのまま返すよ」
とりあえず、これは電動式おみくじ販売機であり、
5バーツ(約18円)を投入すると、
正面にある神秘のルーレットがスタートするのだ!
こんな感じに!
「神秘にも限度ってものがあろうに…」
西日暮里駅前に本部を構える悪の組織のシンボルマークのようなこの装置が、
ZZR型電気おみくじのキモなのさ。
素敵なランプがルーレットのように点滅し、
外側のランプが停まったところが君の運命のナンバーなのだ!
「内側のランプの意味は?」
オレに聞くな!
「神秘って言葉でいろいろ誤魔化そうとしてない?」
まあね!
で、今回は12号の指定をいただいたので、さっそく引いて見た!
「何て書いてあったの?」
オレに聞くな!
「下の漢文は読めるだろうよ」
まあね。
ただしこれ、右から左に読むんだよ。
最初はあまりに支離滅裂な文章で、
漢文も一種のファッション?と思ってしまったぜ。
「さいですか」
といっても右側の文面はよくわからず、
左側は最初は信じ合えないが、やがて親友となる、
みたいな意味だろうかね。
「それってどういうこと?」
オレに聞くな!
ちなみに1号というからには、当然、2号もある。
「あるんだ…」
で、こちらは神秘のルーレットが無限進化して、
いい感じに坊主頭の小僧になってる。
「言ってる意味がわかりません」
とりあえず、あのちょっとイラっとくるキャラが
クルクルとルーレットを回すんだよ。
「なんかこっちの方が楽しくない?」
まあね。
しかし、1号で一回引いてしまったし、
同じ日におみくじを二回引いてはならぬと
死んだ父方の祖母からきつく言われて育った私としては
すでに打つ手がなかったのだ。
「さいですか」
ちなみに上の方はさらに輪をかけて意味が無くなってる!
「なんか、いい人っぽいけど?」
まあね。
という感じで今回はここまでだ。
「なんで衣装がヒョウ柄なの?」
そりゃ、お母ちゃんが大阪出身なんだろう。
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