■船着場はいずこ



…タイの犬はよほど生乾きのコンクリートを歩くのが好きなのか?

ちなみにこれ、赤く着色したコンクリートに線を掻き引いて
いかにもレンガ敷に見せかけてたのですが、
この足跡によって、あっさりニセレンガであるとバレてしまうのでした…。



その先で、なんか船着場の桟橋みたいなのがありにけり。
キップ売り場がないのが気になりますが、とりあえず行ってみましょう。

その奥に見えてるのはチャオプラヤー川下流にある島では
最も大きい島なんですが、名前は不明(適当)。

ここには例の7砲台よりさらに古い時代から、
バンコク防衛用の要塞が築かれていました。
1856年にハリスがバンコクに上陸した時の記録で、既にこの島の要塞と
パクナムの街について述べてますから、日本で言えば江戸時代に築かれた
お台場の砲台と同世代のものとなります。

ただしハリスはこの島を川の中央にあると述べてますが、
実際はかなり西岸に寄った位置にありました。



そこから見た向こう岸、パクナムの街は結構な都会でちょっと驚く。
この島の砲台とあわせ、バンコク防衛のため、
古くから海軍の主な施設が置かれていたのがこの街で、
今でも海軍の施設が集中してます。

その対岸(すなわちこちら側)にある海軍工廠とあわせ、
日本でいったら横須賀や呉みたいな地域だと思っていいでしょう。
ただし、その規模は1/5以下、という感じですが…。



その桟橋に行くと、一面に花が散らばっている。
なんだかオシャレ犯罪でもあったんかいな、という感じですが、詳細は不明。



そこから下流を見ると、要塞島に渡る橋が見える。
あれ、あそこ見学できるの、と少し興奮して直行しそうになりましたが、
よく見ると橋の先は板でふさがれており、島には入れなさそう。

うーん、これもタイ式の造ったはいいが、維持管理をしないまま、
放棄されてしまった施設なのか。
あの島はちょっと見学したかったなあ…。


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