■遊歩道は誘うよ



が、ちょっと歩くと、おお、なんか雰囲気出てきました。
現在はただの林の中の立体遊歩道ですが、
満潮時なら水の上のマングローブ林を歩く形になるんでしょうね。

でもって、ここにも街灯があるんですが、夜間公開してるのかなあ。
でもタイのことだから、実際夜に来て見たら真っ暗、
ヘタすると砦に入る事すらできない、という可能性もあるからなあ…。



そこをドンドン歩いてゆきます。
意外に蚊とかも少なくて、快適だったり。
周囲は見渡す限り濃い緑で、意味も無く楽しくなってきます。

もっとも、これは遊歩道という安全圏からマングローブ林を見てるからで、
実際に野生のマングローブ林に身一つで放り込まれたら、
そんなノンキな事、間違っても言ってられないでしょうが。



その途中には廃墟となった旧遊歩道が残ってました。
この古くなったものを補修しない、さらには撤去もしない、
というのはどうもタイの文化の一部らしく、
以後も似たような風景を何度も見ました。

ちなみによくみると地面にはマングローブ以外の
通常の地面に生えるような木も混じってます。

大地というのは雨水が流れ込む川によって削られ、どんどん海に流されるわけで、
その土が河口で堆積して河口の平野を広げるのだ、と
長年、漠然と考えていたのですが、こうして見るとマングローブのような水生植物の
枯葉や枯れ木が堆積して、新しい陸地が広がるってのもありなのか、
という気がしてきました。
あくまで遠浅の海岸のみで可能な例だとは思いますが。



しばらく歩いて行くと、あれが終点と思われる東屋が見えてくる。
ここからどこかに抜けられるわけではなく、あそこから引き返す事になるようです。
でもって、おそらく最初に見学したリゾート展望小屋から見えたのがここでしょう。

この遊歩道、入口からだとせいぜい数百メートルという距離ですが、
それなりに面白いものでした。



その先で視界が開けて、チャオプラヤー川河口が見える。
なんだかスゴイ勢いで走ってるモーターボートがいますが、
チャオプラヤー川にはリバー タクシーというモーターボートがあり、
主に観光客が利用しています。
ひょっとしてそれかな?と思ったんですが、
こんなとこまで観光客が来るとは思えず、
あれは地元の人も移動手段として利用してるのかしらむ。


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