■タイのデパ地下
さて、ペロ君、今回はバンコクにおける日本、食文化編だ。
「ラーメン?」
じゃない。
「スシ?」
でもない。
「他にあるの?」
それがあったんだよ。まずはこんな感じ。
「えーと、なめらかプリン…って日本語表記ではあるけど、
別に日本の食品と言うわけではないじゃん。」
いや、注目はその右下だ。
北海道の表記があるだろ。
「…なんで北海道?」
どうも乳製品は北海道、というようなイメージがタイにはあるらしいんだよ。
「え?そうなの?」
他にも、こんな感じにね。
「あら、ホントだ」
ちなみに何がすごいって、この看板、
商品名とブランド名に関しては英語と日本語しかないんだ。
おそらく国外ブランドのフリをしたタイの会社の製品じゃないかとは思うが。
「まあ日本の会社なら北海道をこんな読み難い文字組みにしないだろうね」
ちなみに英語もちょっと変で、Purity
of milk
というのもよくわからん。
牛乳の純度、不純物の無さ、とでも訳すのかなあ…。
なんかのタイ語からの変な直訳のような気がするぞ、これ。
「さいですか」
……
「………なんで?」
まず最初に、どうもタイの一部では焼き肉が日本食だと思われてるフシがある。
「はあ」
次にドラえもんの相方、ボケ担当のノビタ少年が現代社会における歪んだ食文化の象徴に…
「いや、もういいです、はい」
「たまご屋さん?」
いや、洋菓子屋さんだった。
それより注目なのは右下だ。
「ミルクって…日本語のローマ字表記?」
なんだよなあ。
Mirukuって何?と聞かれて答えられるのは世界中でも日本人だけだろうから、
まさかタイでこんなものを見るとはなあ…。
先に見たソフトクリームの英語表記もそうだが、こうなると和製英語とか言ったレベルではなく、
全く新しい英語が誕生してるような気もしてくるな。
「つーても、単語だけじゃん。文法を無視した新しい英語もへったくれも無いよ」
うむ、まあそれはそうなんだけどね。
最後はこれ。
「なんか日本のお菓子っぽいけど…」
でも名前は武士焼だぜ。
「なんだそれ」
なんだろうなあ。
ちなみにあの日本のキャラっぽいサルはキキ サル、と言う名前で、
これを手がかりに調べてみたら、バンコクのパン屋さんのブランドらしい。
「つまりタイ製のお菓子?」
なんだよ。
あきらかに日本製のお菓子に擬態してるから、
それによるメリットがある、という事なんだろうな。
「日本の洋菓子も人気が高い?」
と思う。
ただし、あくまでバンコク中心部の話だ。
他の地域ではこんなもの全く見なかった。
日本で言ったら東京の銀座と新宿でだけ流行ってる、みたいな世界だ。
逆に昭和初期の資生堂、あるいは中村屋の存在とかって、
あるいはこんなものだったのかもな、と思ったよ。
個人的には両者ともチャンチャラおかしいわ、と思ってるので、
タイの一般的な皆さんから見ると、意外とそういった面もあるかもしれない。
「それ、アンタの推測でしょ?」
まあね。
といった感じで、とりあえず今回はここまでだ。
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