■おフランスにおけるご当地キャラ


やっほー!ペロ君!
前回、ついに明らかになったフランソワーの出生の秘密、
それに続く男爵のヘソクリの発覚と、手に汗握る展開だったね!
そんなわけで、今回も目が放せない展開だぜ、このコーナー!

「さいですか」

さて、今回は新キャラの登場だ!

「さいですか」



じゃーん!紹介しよう!ガス君だ!
ここはエッフェル塔の展望台の入り口で、ガスについて行こう!と書いてある!

「ガスって、微妙なネーミングだな…」

日本人の語感だとちょっとアレだが、これはアイツ、とかヤツ、とかそういった
男性を気軽に呼ぶ場合の代名詞らしい。
ちなみにフランス語での発音はギュスといった感じになるようだが、気にするな。

「で、なんなの、彼は?」

エッフェル塔のご当地キャラなのさ。

「…いるんだ、エッフェル塔にもご当地キャラ…」

ついでに、微妙に日本のアニメ風味が入ったデザインにも注目だぜ!



こんな感じで、エッフェル塔の展望台で、ガス、大活躍なのさ!

「…フランスにもあるんだ、この手の記念撮影パネル」

断言はできないが、むしろ向こうから入って来たんじゃないかな、この手のパネル。

「周りに人っ子一人、いませんが」

気にするな、いろいろあるさ。
ついでに、ガスと右のオッチャンがもってる模型、妙に赤みが強い印刷となっていて、
最初は東京タワーの模型を進呈してる日本人の絵かと思ってしまったよ。
ガニマタだしね。

「ご当地キャラってもこれだけ?」

いや、彼は各種展示パネルで大活躍なのさ。
では、もう少し、ガスの活躍を紹介しよう!




展望台のアチコチにこんな感じで、エッフェル塔ちょっといい話が出てるんだ。
ちなみにこのパネルには英語の記述もついていて、
このガスで世界を獲ったる、というパリっ子の意気込みが感じられるね!

「いや、特には。で、これは何が書いてあるの?」

エッフェル塔のライトアップの歴史とかだね。
ライトアップは塔の完成直後から始まったらしいんだが、
1889年にはまだ電球は普及してなかったようで、
塔全体に10000ものバルブを取り付けて、ガス灯を灯したらしい。
その後、1900年の万博からは5000個の電球に置き換えられたとの事だ。

「10000のガス灯ってのはすごいけど、微妙に怖いな」

まあ、解放空間だから、爆発の心配はないだろう。
それより、10000ものバルブに、どうやって着火したんだ?

「…そういやそうだな」




「映画?」

映画だね。
いかに多くの映画にエッフェル塔が登場したか、という話。
東宝の特撮映画でも登場したような記憶があるんだが、
ここでは触れられてなかったよ。

「そりゃそうだろう」

いや、でもここで上げられてる映画の作品名も微妙で、
地下鉄のザジはともかく、ダビンチコードと、ラッシュアワーIIIだぜ。
あとはフランス映画で、おそらく日本では公開されて無い
パリのインディアンとか。
他に、いくらでもあるだろうに…。

「…確かに微妙だな」



「これは無線?エッフェル塔も無線塔なの?」

いや、これはエッフェル塔と科学調査の話。
完成後、設計者のエッフェルは塔の上に気象観測装置を置いたとか、
多くの科学者が各種実験に利用したとか、そういう話。

ついでに、エッフェルは1909年に実験のための風洞を製作、
これは航空機の試験に使われた、とのことだ。
おそらくライト兄弟の影響だろうね、これは。

「ふーん。で、絵にあるような無線実験の話は?」

それについては触れないのが大人の約束ってもんさ。
はい、今回はここまで。


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