■書いてることは基本的に間違ってないのだが


はい、というわけで、今回のオマケはこれだよ、ペロ君。

「…いや、なんだよ、これ」

例の地震コーナーにあった日本の建築に関する解説パネルだよ。

「それが今回の話なの?」

まあ、知らないという事は怖いよね、という話だ。



「どういう事?」

この解説、日本の寺社仏閣についての説明なんだが、
古代(平安時代くらいか)から、日本では耐震建築が発展していて、
地震が来ても、最低限の被害しか受けないような工夫がされてるのだ、と書かれてる。

「実際、そうなんでしょ?」

うん、その点はある程度はその通りだ。
もっとも、地震に耐性のない建築はみんな既に壊れちゃってるから、
残ったのだけ見て、その構造が狙ったものなのか、偶然の産物なのか、
判断は難しいと思うが、まあ、それは置いておこう。

「じゃあ何が問題なのさ」

この写真、これ、京都の平安神宮なんだよ。

「だから?」

明治の建築なのさ。とてもこの解説文が意識するような古代の寺社仏閣ではないんだ。

「あ、なるほど」

19世紀のパリ万国博の時、ローマの建物を再現したりしてるんだけど、
まさにこれもそれに近い存在なわけさ。

「知らなかったんだね…」

知らなかったんだろうな。
まあ、日本人から見たら、イギリスのお城だってみんな中世からのに見えるしね。
実際はほとんどが18世紀以降、実際は19世紀の専業革命の前後に
大幅に手を入れられたものばかりなんだけども。

と言う感じで、まあ、無知はお互い様なのだ、という話でした。



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