■生きて行くにはいろんなものが必要だ



艦内教会。
ヨーロッパの場合、戦場に宗教施設まで持ち込むてのは珍しくないんですが、
基本はプロテスタント(というか英国教会)のイギリスはまだしも、
現代のアメリカとか、カソリックはもちろん、ヒンドゥー、イスラム、ユダヤまで居ますから、
どう対応してるんでしょうね。

カソリックの場合、懺悔室という重要な場所があって、
これをどうするか、という問題もありますし。

でもって以下、あくまで聞いた話です(笑)。

ナポレオン時代の従軍神父は当然、戦地で多くの兵士から懺悔を聞いてました。
で、隊内にイギリスのスパイがいるのではないか、と疑った連隊長が、
その神父に、兵士の懺悔の内容を報告するように迫ります。
が、当然、宗教上のタブーですからガンとして神父はこれを拒み、
怒った隊長は彼を独房に放り込んでしまいました。

戦後、生き残る事ができた二人が、たまたまパリの街で再開します。
連隊長はもう時効だろう、と当時の懺悔の内容を再度尋ねます。

すると神父はため息をついて応えるのです。

「三人、居ましたよ」
「イギリスのスパイかね?」
「いいえ」

神父は再度、ため息をついて続けます。

「連隊長が好きでたまらん、という男がです」



イヤッハー!今日も愉快でたまらないぜ、という感じの
マネキンのトム(仮名)がゴキゲンなここは
音響再生装置室(Sound Reproduction equipment room)。

音響再生ってなんだ、と思ったら一種の放送室で、レコードプレーヤーとラジオ受信機があり、
平時にはここから艦内放送で音楽を流してたのだとか。
音響再生うんぬんというネーミングは、あきらかに軍艦に不要な装備ですから、
予算を管理してる連中の目をゴマかすためのもんでしょうかね。

イギリス海軍、余裕だなあ、と思ったら、1950年代、引退直前に加えられた装備らしいです。



なぜかこの辺りから艦内が明るくなってくる。
上を見ると追加で付けれたらしい蛍光灯(右側)が。

でもってやっぱり通路が広いなあ、と思う。
人が二人、余裕ですれ違えますよ、これ。



なんだか派手に封鎖されてたドア。
なんだろう、と思ったらURLが書いてあったので帰国後調べてみたら、
これアスベスト(石綿)などを除去する業者さんでした。
まあ、そういう時代の船ですからね…。




ただの柱だと思ってたら、これ4インチ(約100mm)砲の弾薬巻き上げ機のものだとか。
艦底にある弾薬庫から甲板上にある4インチ砲まで弾を送りこんでるわけです。


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