■そこには何かがあったのだ
その先に、もう一つ青銅砲が置いてあったのですが、これはフタがしてあるわ、
なんだか適当な台座だわで、まあ観光用なんでしょうね。
その横には、なんだか水門に挟まれたプールのような施設がある。
なんだこれ。
そこにあった説明板。
テームズ川の潮位差は9m〜10mと、ちょっと信じられない位のものがあるんだそうで、
このため、テームズ周辺の造船所のドックは満潮時には完全に水没、
干潮時には川から完全に干上がって出入りができない、という事になってしまったのだとか。
その結果、水位調整用のこのプールが造られた、としてあります。
パナマ運河とかでも同じようなシステムが使われたと記憶しますが、
高さの異なる水面間を移動するのに、このプールがエレベータのような役割を持つようです。
最初に、ドック内は常に満潮時の水位を保つようにしておきます。
なのでテームズ川が満潮の時は問題なし。
干潮にかけて、水位が下がってる時が、このプールの出番なのです。
とりあえず、川からこちらに入ってくる時を考えます。
川側の水門をあけ、川と同じ水位になってるこのプールに船が入ります。
入ったら水門を閉じ、このプールへの注水を開始。
すると水位が上がりますから、ドック内の水面と同じ高さになるまで注水を続け、
高さが揃ったところでドック側の水門を開き、
プールからドック内部に入る、という仕組みだったそうな。
さて、ではこの奥には何があるんでしょう。
イーストエンド時代以来の造船所が残ってるなら面白そうだ。
さっそく進撃…というとこまでで、今回の本編は終了としましょうか(笑)。
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