■飛んで飛んで曲がって回れ
その先にあった謎の物体。
どうもこの羽根を羽ばたかせて飛ぶ、って話じゃないかと思われ…
でもって、実は入り口の上にぶら下げてあったのがこれ。
ライト兄弟が
“世界初の操縦可能な動力による飛行(world's
first controlled and powered flights
)”
を行ったライトフライヤーのI型。
ここでも例のややこしい言い回しは健在でした(笑)。
世界初の飛行機でいいじゃん、と思うんですが、かつては法的な拘束力を持つ、
というか裁判で認められた一文だったらしいので、仕方の無いとこでしょうか。
ホンモノはスミソニアンの航空宇宙館の本館にありますから、
当然、これはレプリカ。
ただし、以前にどっかで書きましたが(どこだか思いだせない…)、
ライト兄弟とスミソニアン協会は犬猿の仲だったため、
長い間、ホンモノのライトフライヤーはロンドンの科学博物館が保有してました。
第二次大戦後、アメリカに返還されるわけですが、
このレプリカは、そのホンモノがある間に造られてるみたいなので、
かなりオリジナルに近い完成度を持つようです。
(強度の関係でソリの下に鉄骨が入れられてしまってますが)
なんだか色んなものがゴチャ混ぜに展示されてました。
バスケット型のシートは先ほど天井からぶら下げられてたブレリオXI(11)のコクピット周りの展示。
手前のプロペラは当時のイギリス製のものらしいですが、よくわからん。
とりあえず、この展示での注目は、実は一番手前の小さなワインのビンです。
アップで。
なんじゃこりゃ(笑)。
これは1908年にライト兄弟のウィルバーの方がフランスでデモ飛行を行い、
一気に彼らの知名度がフランスで上がった時に登場したビンの栓だそうな。
一品モノなのか、大量生産されたのかはわかりませんが、
デキは意外にいいです、これ。
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