■2階、フィナーレへ



そこにあった、イギリスで戦後人気のあった家電製品たち。
右から赤い冷蔵庫、白い皿洗い機、ベージュの洗濯機。

日本だと、皿洗い機は、ぜいたく品と言うか、あまり
一般家庭では見かけない気がしますが、
英米だと、それこ第二次大戦中の戦艦のキッチンはおろか、
潜水艦にまで搭載されおり(笑)、
生活必需品という位置づけになってるようです。

そんなに大変かな、皿洗い?



これはどう見ても家庭の科学ではないのですが、なぜかここにあった
1956年型 コベントリー クライマックスFPF 1.5リッターエンジン。

1500のF1エンジンは1961年以降なので、この時期だと、F2用だと思われます。
このコベントリー クライマックスは、レーシングエンジンを
各コンストラクターに販売した、最初のメーカーだったはず。

…あれ、でも下の写真の人、このオデコはF1ドライバーのスターリング・モスのような…




ラジオとか、レコードの普及について。

ここら辺は散々、地下で見ましたね(笑)。
でもって、ここはイギリス、背景はビートルズなのでした。

つーか、この人たち、労働党の基盤、職人と労働者の町、リバプールの出身なのに、
なんでこんな髪型にスーツ姿なのだ。
それは上流階級、ジェントルな家庭のボッチャンのスタイルでしょうに。
イギリス流の皮肉、というか一発ギャグなんでしょうかね。

日本だったら、下町の工場の息子が、アルマーニのスーツ着て、
ビジネスマンスタイルで音楽活動やってます、みたいなもんでしょう、これ。



でもって、上にはなんか見慣れた赤い車体が(笑)。
スーパーカブ?と思ったら、排気量拡大版のC100の方でした。

ホンダの場合、シビックがアメリカで一時代を築くほどの人気車となり、
スミソニアンで展示されるほどの存在なのは有名です。
でもって意外に知られてないのですが、イギリスでは、実は1962年から、
スーパーカブがちょっとしたブームとなっていたのでした。
さすがは6000万台、人類生産記録のバイクです。

この自転車のようにまたがれる(燃料タンクが上にない)スタイルが
かなりの衝撃だったそうで、以後、イギリスではかなりの人気車となりました。
(ただし、私はこれをイギリスで見たこと無いので、最近の事情は不明)

ついでに、このブームの前年、1961年にホンダはマン島レースで初優勝を飾ってますから、
総一郎さん、ただのレース好きだけでマン島まで来てたわけではないようです。

さらについでながら、ホンダはスミソニアン、そしてこのロンドン科学博物館、
そしてシカゴの産業科学館と、世界中のこの手の施設をほぼ完全制覇してます。
トヨタじゃこうはいかん、というとこでしょうか。




てな感じで、この階の見学は終了。
さて次に行きましょうか。




この上はいよいよ航空機の展示階となります…
というとこで、今回はここまでとしましょう。

ようやく科学博物館だけでも、終わりが見えて来た…のかなあ。


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