■海は野心で溢れてる



イギリスがついウッカリつくちゃったあれ、ことM級潜水艦の主要部の模型。
12インチ(30.5cm)砲を艦橋の前にドカンと搭載したという、
蛮勇と暴走に具体的な形状を与えてみたらこうなりました、というタイプの兵器です(笑)。
第一次大戦中に建造されたものの、実戦には間に合ってないはず。
まあ、間に合わなくてよかった、というべきか…。

これは、その12インチ砲の搭載部分の模型です。

当時はまだ、魚雷の信頼性が低く、だったら敵の商船を攻撃するには、
浮上、あるいは半分沈んだまま、
大砲でドカンと撃ってしまった方が確実だぜ、という事で建造されました。
ちなみに、この12インチ砲は戦艦で使われてたものらしいので、
破壊力はそれなりにあったみたいです。

が、砲弾の装填には必ず浮上する必要があり、
さらにそれが外れてしまうと、次の弾の装填に3分もかかる、
というシロモノで、こりゃダメだ、という事になります。
そりゃそうだろうなあ(笑)。
結局、3隻だけ建造されてオシマイとなりました。

ちなみにその2番艦は、砲艦がだめなら、と大砲を撤去したスペースを
格納庫に改造、水上偵察機を収容する水上機搭載潜水艦に改造されます。
(H.M..S. M2が正式名)
これが1925年ですから、某極東の島国の潜水艦が水上機を搭載する、
というアイデアの元ネタはこれでしょう。

でもって、この2番艦は、その航空機格納庫のハッチが閉まってないまま潜行した、
と推測される事故により沈没、イギリス海軍は、以後、
潜水艦と飛行機については無かった事にしてしまいます…。




和船の展示もありました。
絵の左上、彫友なる日本語がステキ。
良く見ると、東南アジア方面のとか、中国のジャンク船とかもあるな。



てな感じで、延々と船舶模型がまた続くのですが、
まあ、主なものはだいたい紹介したので、ここまでとしましょう。

はい、では今回はここまで。
オマケコーナーは今回はお休みです。


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