■科学の結果はいろいろなのだ



上の方、当時なにかの功績があった人たちらしんですが(細かいとこは忘れた…)、
良く見ると、これ彫像ではなく、デスマスクのような…。

死亡直後、つまり筋肉の弛緩が始まる前に、なくなった人の顔を石膏などでかたどり、
それを雌型にして造られた像です。
まあ、生きてる時にやったら窒息して死んでしまいすから、死んだ人専用なんですが、
写真が無かった時代などには、結構造られたとか。

日本だと夏目漱石のデスマスクが有名ですね。



1820年〜1880年、産業革命の影響が出てきたあたりの工業製品の数々。
自転車はまだゴムタイヤではないようで、さらにチェーン駆動ではなく、
前輪にペダルがついてます。
奥のはえらく前輪がデカイですが、これはこの上にまたがって乗ります。
怖いよなあ、これ。



そんな自転車の世界に突如登場した新星がこれ。
チェーン駆動を採用して、これにより前後の車輪の大きさは同じになり、
ペダルの位置も現在と変わりません。

1876年にハリー ジョン ローソン(Harry John Lawson)がこのタイプの自転車を開発した、
とされますから(ただしチェーン駆動になるのは1879年から)自転車ってのは、
ほぼ140年前に基本形が固まってそのまま、となります。
航空機や自動車の変化の大きさを考えるとちょっとスゴイという気も。

で、このスタイルの自転車は安全自転車(Safety bicycle)と呼ばれたんですが、
ブレーキも無いのに(笑)何が安全?といえば、上の巨大な前輪の自転車などに比べ、
落ちてもそれほど大したケガはしませんよ、という事らしいです(笑)。




なんかのボートかと思ったんですが、これは水槽実験用の船体モデル。

1867年に、形状ごとの水の抵抗値を計測するため、作られたものだとか。
日本は明治まであと1年、という時に、水槽実験で抵抗値取ってた、
ってのはスゴイなあ、と思います。



なんじゃこりゃ、って感じですが、上にぶら下げられてるのは一応、ワケがあって、
これは例のベッセマーが開発した鋼の精錬用転炉(Converter)だからです。

そもそもは大砲用に頑丈な鉄を作る、というとこから開発が始まったんですが、
1855年に彼が特許を取得した精錬法により、鋼の大量生産のメドが立ちます。
実際には、その後も紆余曲折があるんですが(笑)、とりあえず、
これで“頑丈な鉄”の大量生産の道が開かれ、
建築、造船などにとって、大きな力となってゆくわけです。


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