■リスペクトであり、参考にしたのザンス
ノースアメリカンのF-100…かと思ったら、微妙に細い感じ。
説明板を見たらダッソー シュペール ミステール(SUPER
MYSTERE)
B2だそうな。
つまりフランス製の戦闘機。
どうもここら辺の分類がややこしいのですが、これもミステールの一種で、
例のミステールIVの次のタイプ、という事らしい。
どう見ても、ほとんど別の機体だと思いますが…。
この機体から超音速を超えたので、
頭にスーパー(フランス語だからシュペール)をつけたらしいんですが、
あーた、それF86セイバーから発展したF-100がスーパーセイバーにしたのと同じやんけ。
まあ、自らパクリました、と大声で宣伝してるようなもんですから(笑)、
非常に潔いわけではあって、
よくわからん、といえばよくわからんメーカーだ、ダッソー。
で、ダッソー社、この頃までは、ホントに忠実にアメリカの流行を追いかけてたんですが、
(日本語で言うとパクったとなる)
この直後、ミラージュIIIで突然、独自路線に目覚めるわけです。
同じメーカーの機体とは思えないくらい変わってるんですが、何があったんでしょう…。
社長が風呂場で頭打って悟りを開いた、とかでしょうかね…。
これもパチモンか、と思ったんですが、これはホンモノの
リパブリックF-84F サンダーストリーク。
例のF-84の後退翼型とされてるものの、事実上の新型機というアメリカの戦闘機ですね。
フランスでも使ってたのか。
アメリカでは、この機体から戦術核兵器の本格運用が始まるのですが、
フランスはごく素直に対地攻撃機として使ってたようです。
でもって、ホンモノのノースアメリカンのF-100 Dスーパーセイバーもありました。
手前の主翼から何か飛び出してますが、あれは空中給油用の受け口棒です。
つーか、フランス、これを持っていながら、
上のシュペール ミステールを造ったてのは、いい根性してるなあ(笑)。
傑作戦闘機、F-86セイバーの後継機ながら、
すでに空軍が空の戦いを捨ててしまった時代に入ったため、
対地攻撃機として使われる事になった機体です。
もっとも純粋に航空優勢戦闘機として見た場合でも、性能的にはイマイチでして、
この辺りから、アメリカは戦闘機暗黒時代に入ってゆきます。
Dですから、航空優勢戦闘機から地上攻撃機に完全に路線変更された後の機体。
空での戦いを捨てて、地上の敵をブイブイ言わせるぜ、という機体です。
当然、この時代の戦闘爆撃機ですから、戦術核兵器の運用能力を持ちます。
が、そもそも基本的な設計がそんな目的で造られてませんので、
ベトナムでは地上攻撃に投入したらエライ目にあって
海軍から導入されたA-7にその座を譲ずる事になるのです。
ノースアメリカン F-86K。
この元になったF-86Dについては、夕撃余談の中にあるF-22への道、
その中の戦闘機の楽園編でウンザリするほど説明したので、詳細はそちらをご覧ください。
このK型は、自衛隊なども運用したD型とは異なり、、
F-86Dの最大のウリ、ヒューズ社製の火器管制装置(FCS)をより簡略なタイプに置き換え、
それに伴いロケットランチャーを外して20mm機関砲4問を武装としたもの。
(ヒューズの火器管制装置(FCS)無しでマイティーマウスロケット弾は運用できなかった)
FCSがないF-86Dと思えばいいんですが、それってアフターバーナーがある以外、
普通の戦闘機とあまり変わらないような…。
この機体のレーダーなんて、単体じゃ気休めにしかなりませんよ。
最後に、例のミステールIV(4)の機首部のみの展示。
特に中を見せる、とかではなく、よくわからんものでしした。
やっぱり、余ってたから持ってきた、とかでしょかね…。
という感じで、ジェット機コーナーは終了。
今回はここまでとしましょう。
おまけコーナーも今回はお休みです。
いや、ホントに本編で一杯一杯でした…。
BACK