■飛べない男はモテない男だ

さて、花の都パリに潜む巨悪を暴き続けるこの企画、早くも3回目だ!

「さいですか」

世のため、人のため、ドンドン行くぜ!

「さいですか」

今回はこれだ!これも航空宇宙博物館の展示物だ!



「これだ言われてもなあ…。なんかのポスター?」

さっぱりわからん!

「なんだよ、それ」

解説の類が一切なかったのだ!
だが!熱いハートのおかげで言いたいことは伝わるぞ!
これはパイロットになればモテモテよ!
というフランスからのメッセージだ!ラ・マルセイユズ!

「なんだよ、それ」

中央、トンチキなスタイルのおっさんが、レディーに催眠術かけてウヒヒ、
みたいな絵に見えるが、後ろに1910年前後らしき飛行機が見えてるので、
このおっさんはパイロットなのだ!
つまり、ただのトンチキではなく、空飛ぶトンチキだ!
それがレディーにモテモテなのだ!

「いや、トンチキかはわからんだろ」

その左、なんとお嬢さん二人にモテモテなお兄さん、これはわかりにくいが、
実はお嬢さん二人の後ろに、かすかに飛行機のシルエットがある。
よって、彼もパイロットだろう!
その結果がこれ、モテモテだ!

「はあ、さいで」

とりあえずこの時代のフランスでは一切の科学的な根拠は無いまま、
パイロットになれば、モテモテで、カッコいい車にのって、
最高に仕立てのいい服を着てウハウハだ、という事らしいのだよ、君。

「世の中なめてませんか?」

実にうらやましいな。

「人の話を聞けよ」

…今から、私でもフランス空軍パイロットになれると思う?

「人間にはね、もって産まれた限界ってもんがあるんだよ」

やっぱり、パイロットは無理かあ。

「いや、モテモテの方の話」

ああ、そっち…。



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