■コベントガーデンへの道



いい感じのパフとか。

一度、こういった店に入って、オヤジ、ギネス一つもらうぜ、とかやってみたいもんですが、
まあ、全く似合わない上にアルコールに弱いので、
こんだけ歩き回った後に酒飲んだら、その場でひっくり返ってオシマイ、でしょうな…。




この辺りも歩いていて、全くあきません。

東京でオシャレな街並み、というと表参道から青山あたりかなあ、と思うんですが、
あれは日本だからやって行けるんだ、とつくづく思います(笑)。

ある日ロンドンが山の手線に乗って原宿にやって来たりしたら、街ごと3秒で秒殺でしょう。
実際、香港とかでもセントラル周辺なんて、東京よりよっぽど雰囲気良いですしね。
土地の価格と売ってる商品、それと街の風格を比べた場合、
銀座なんて、ケタ外れに安っぽいからなあ…。

センスのいい街、というと、日本だと東京よりもむしろ京都あたりのような気がします。



愉快愉快と、どんどん歩きます。
当然、道に迷ってます(笑)。

でも太陽の方向に歩いてるから、そのうちコベントガーデンに着くでしょう。
でもって左のビルの窓の間にある標識に注目。

ロンドンの街中は、こんな感じにあらゆる通りに名前があって、それがこの手の表札で示されてます。



でもって、こんな裏路地にまで、そんな標識が(笑)。
ちなみにStreet が普通の通り、Court がやや細いこんな路地を意味します。

で、なんかこの奥にパブがあるよ、という看板が。
こんなトコに?



ホントにあるのでした(笑)。
路地の上には建物と建物を結ぶ空中廊下が通ってます。

その下にあるのが“子羊と旗”と言う名のパブでした。
これでお客さん、来るんでしょうか…
と思ったんですが、帰国後、確認してみたら、なんとこのパブ、
ロンドン中心部でおそらく最古の歴史を誇るのだ、という事を発見する。

この名前になったのが日本の幕末、1833年で、店そのものは
古すぎていつからあるんだかわからないんだそうな(笑)。

少なくともなんらかの文章の記録が残ってるのは1772年からで、
つまり最低でも創業240年近い飲み屋さん。
内装の一部に1638年の日付があるのも見つかってるそうで、
そうなると、もう徳川家光の時代からここで酔っ払いを製造してた事に。
この店が生み出した酔っ払いの数は、どれほどの人数になるんでしょう(笑)。

ついでに19世紀の始めには、裏格闘技の聖地でもあったそうで(笑)、
店内にはリングが併設され、拳で語り合う賞金トーナメントが
しょっちゅう開催されていたのだとか。
うーん、退廃的なロンドンだぜ。


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