■ソーホーの朝



この建物、妙にいわくありげに見えますが、
実際は1875年ごろ建てられらた物置小屋です(笑)。
物置小屋でこの風格ですからね、ヴィクトリア朝のイギリス…。

ついでに大戦中は、この公園に防空壕を掘って周囲の避難所にしてたんだそうで、
このため、現在の公園は戦後、1954年ごろに再整備されたものなのだとか。
よって、往時の面影は全く残してない、とのこと。
あれま。

さらについでに、ここの公園の鉄柵は1959年に再建したんだよ、
とわざわざ注意書きがあり、なんでだろ、と思ったら、
イギリスでも大戦中に、軍需用金属の徴用をやっており、
そのためにここの鉄柵は全部没収されてしまったのだとか。

その手の徴用って、日本だけじゃなかったのね。



その前にあったチャールズII世の彫像。
17世紀に造られたものらしいのですが、何で彼がここに居るのかは全く不明(笑)。

クロムウェルの革命で海外に追い出され、クロムウェルの死後、帰国して王となった人です。
第二次大戦で有名になるフランスのダンケルクは、
一時イングランドの領地になっていたのですが、それをフランスに売っちゃったのもこの人。
あと、確かグリニッジ天文台を作らせたのもこの人だったはず。



このベンチはソーホー スクエア公園委員会の提供でお送りします、
という札が貼られたベンチ。
この手の札はイギリスでは珍しくないのですが、委員会名義で贈られているのは、初めて見ました。



その公園で咲いてた花。
プラムかなんかだと思いますが、私に花の種類なんてわかるわけがない。



とりあえず、とても気持ちのいい空間ではありました。


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