■テーベに行きてーべ



こちらは銅製のBox と Votie だとか。
Votie ってなんだ、と思ったら、願掛けで奉納するものなんだそうな。
なので置物は、お墓の副葬品ではなく、神様への奉納品らしいです。
右の方にいるのはネズミ?と思ったら、マングースらしい。

ただし、Box、箱の方は動物のミイラ入れの箱だとか。



西暦127年、ローマ帝国時代のエジプトにおける木棺。
いろいろ描き込まれてますね。
まだミイラ製造時代だと思うのでミイラ用だと思うんですが、
解説の撮影に失敗したので詳細不明…。



これでもか、とばかりに並べられていた、紀元前1000年ぐらいのカンオケ、
というかミイラケース。

どうもこの時代の遺物が多いですね、この博物館。



さて、ここからは壁画のコレクション。
紀元前1500年前後、新王国時代の高官、ネブアメン(nebamun/発音はネバムンかも)
の墓から盗み出された、といわれている一連の壁画で、これは間違いなく盗掘品(笑)。

ただし、盗み出したのはイギリス人ではなく、買い取っただけのようです。
で、当時の関係者が何も残さず、全員死去してしまったため、
実はどこにネブアメンの墓があったのかも未だに不明、
といった謎めいた壁画でもあります。

この展示のためだけに専用の部屋があり、
2009年に修復が終わった後から展示がスタートしたのだとか。

で、これがホントに見事で、今の日本に来ても、十分通用するんじゃないか、
というレベルの画力の持ち主が描いてます。

今から3500年前にこれだけの絵が描かれていた、というのは
スゴイとしかいいようがない世界です。

とりあえず、最初のこの絵はネブアメン家の祝祭の風景。
下の絵で、皆さんイスに座ってますが、良く見ると左側に、
えらく薄着でサービスしてるお姉さんが見えております。
右端には、頭髪も含めて薄着のお兄さんまで居たりして。

人類、3500年かかってさして進化してないんですねえ…。

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