■ロッテワールド周辺の美意識について
 
さて、ペロ君、今回はロッテワールドのある蚕室周辺で見かけた…
えー、なんだ、あれだよ。

「何?」

説明が難しいのだが、要するに街中にあった公共芸術についてだ。

「公共芸術って何よ?」

とにかく街中にある芸術さ。
説明は難しいので、実際の例を見てしまおうか。



「……」

……

「……何これ?」

下水道のフタだと思う。
1988年のオリンピックの時のがまだ現役なんだが、
さすがにクリスマスケーキを買いに来たお店に
お雛さまが飾ってあるような違和感があるな。

「いや問題はその上、何なの、このキャラクター」

確かに一瞬何事と思ってしまう強烈なキャラだが、
これは多分、韓国の伝統芸能に出てくるお面の一種じゃないかな。
あちらの芝居のお面はかなり強烈にキャラクターが立ってるのが多いんだ。
ただし、これと全く同じのは見た事がないので、
もしかしたらオリンピックの時造られたキャラクターかも。

「…すごいものを造ったねえ…」

いや、皆知らないだけでオリンピックの公式キャラクターってのは
人間の創造性の墓場なんだぜ。
誰も覚えてないと思うが1996年のアトランタオリンピックの公式キャラクター、
IZZYとか、この世のものとは思えない世界が展開されてたんだよ。
ちなみにこのキャラはWtha is it の発音を縮めてイジーという名前になったらしいが、
当時は事実上、全く無視されていたから、初めて知ったぞ、そんな話。

「いや、アトランタオリンピックに公式キャラクターなんて居たの?」

居たのさ。
が、あまりのひどさにアメリカのマスコミにすら無視されたのだよ(涙)。
実際、2012年現在、IZZYで検索かけても、まず見つける事はできない、という位、
存在が無視されてしまってる。
どうしてもその雄姿が見たい、というなら Olympic IZZY とかで検索してみよう。

「…うわあ、これは…」

でしょ(笑)。



「山水画?」

それっぽい、石の彫刻。
グラインダーか何かで表面を削って白い部分を造り絵を描き、
そこに一部着色してるものだ。

「手間ひまかかってるなあ。で、これが?」

全体的に見ると普通の絵なんだが、問題は中に描かれてる鶴だ。

「鶴?」




こんな感じに。

「やけに目がすわってらっしゃる…」

でしょ。

「韓国における鶴ってこんなキャラなんだ」

いや、それは違うんだよ。
次を見てみよう。



上の絵から10mほどのとこにあった別の絵だ。

「これも同じような芸風だね」

いや、よく見ると微妙に違うんだ。特に鶴が。




こんな感じに。

「…えらくパッチリした目のさわやかな鶴さんで」

うむ、上の絵とわずか10mの間に一体何があったんだろう、と考えてしまうね。

「あれさ、最初に絵には太陽が見えてるから、あれ日の出で、皆、寝起きじゃないの」

あ、ホントだ。
しかし、ただの寝起きでここまで凶悪な目つきになるかね。

「朝鮮半島の鶴は低血圧なんだよ」

だとすると、朝鮮半島で寝起きの鶴には要注意、となるね。
はい、とりあえず今回はここまで。


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