■新川における日本語について
さて、これまではソウル中心部における日本語を見てきたのだが、
今回は、やや郊外といえる新川エリアの日本語を見てみよう。
市民の日常生活に密着してる、という点ではこっちの方が上だろうしね。
「中心部を外れても日本語の看板があるの?」
これが意外に見かけた。
まあ、東京でも蒲田や北千住、錦糸町といった
都心から外れたエリアの焼肉屋さんの看板にハングルが
あったりしるわけだが、ソウルの場合、
特に日本料理というわけでも無さそうなのに日本語表記は多かった。
「なんで?」
正直、よくわからない。
一種のファッションなのか、日本人が意外に来るエリアなのか。
でも、今回の記事でも書いたけど、日本語も英語もまず通じないし、
少なくとも今回の旅行中は、同じホテルに泊まってた
男性一人を除いて、日本人は全く見なかった。
となると、一種のファッションかなあ…。
「火の国の誤字?」
いや、漢字でも火の串になってるから、これで正解。
「で、火の串って何?」
それは全くわからない(笑)。
外から見た限りでは焼き肉系の店のようだったけど。
「うまき…って料理があったね」
ウナギと卵の料理だけど、ここは特にウナギに特化してるように見えなかったので、
うまさ、とか、うまい、という意味なのかもしれないな。
「なんか看板の魚の形が特殊だな」
もしかしたら、これ、クジラでクジラ料理専門店なのかもしれない。
韓国にクジラ料理があるのか、それが日本料理のジャンルになるのか、
詳しくは知らないけどもね。
「…これは?」
画面右側に注目。
「あ、日本のデパートそごうじゃん」
うん、名前も同じならロゴもそっくりなんだけど、
その横にチラリと見えてるように、ステーキ屋さんなんだよ、これ。
「…なんで?」
私に聞かないでおくれ。
次はキッチンくまさん。
「…あれ、これハングルの表記どこにもないじゃん」
そうなんだ。
これでもお客さんが来るのか、日本人相手の店なのか…。
これもちょっと謎だなあ…。
「なんか間違った日本のイメージの典型のような…」
まあ、歌舞伎のクマドリをした人が鎧兜つけて、
酉の市の熊手を持ってる、という光景、日本ではまず見られないだろうね。
「ゆめ、という名前は悪くないし、ロゴの字もうまいね」
確かに。
が、一番驚いたのは、この鎧兜なんだ。
韓国において日本の鎧兜は秀吉プロデュースの侵略軍を連想させるらしく、
大抵、よからぬイメージで取り上げられる事が多かった。
それがこんな看板になってる、という事は最近は事情が変わってきたのかな。
「にゃるほど」
はい、と言う感じで今回はここまで。
いよいよ、次回から事実上の最終日、4日目に突入だよ。
BACK