■大観民国における日本語について
さて、今回はまたもソウルにおける日本語についてだ。
「なに、そんなに日本語ネタ、多いの」
多いのさ。
ソウルでは日本語は思った以上に見かけるし、
これまでの中では、もっとも日本語が通じる国だった。
その極端な例がこれだ。
ね、水槽までが日本語をしゃべるんだぜ。
「いや、そういった意味ではないと思います」
あ、中の魚か。
「そういった意味でもないと思います」
次は、まさにそれ、という感じのソウルの日本語だ。
「…やけにくだけた日本語表記のわりには、テレヒ、ですか」
このツメの甘さが韓国の日本語だが、
逆に学校で勉強したような死んだ言語ではない分、
日本語が浸透してるのだな、という印象を受けるね。
「そういうもんかね…」
ちなみに、矢印があるからてっきり隣のビルかと思ったら、
この写真のビルのテナントだった。
上の看板もそうなんだけど、この矢印、混乱を招くだけだと思うなあ。
で、今回の戦争記念館での日本語がこれ。
「第二回世界大戦…なんだか紅白歌合戦みたいだな」
まあ、全体的に微妙な日本語が多かったのだが、
この解説板が最大のヒットだったね。
「で、なんで韓国軍は電車なんて使ってるの?」
いや、それ、戦車の誤表記。
「…全然別物ジャン」
でも、逆に発音からの勘違いだ、とわかるから、
この説明文を書いた人は、会話レベルの日本語はできるんだろうね。
「でも、よく読むと、かなりムゴイな。
射撃統治って何だ?」
それはfire
control
system を日本語に翻訳しようとしたんだろう。
射撃管制のことだよ。
全体的に朝鮮(ハングル)語から英語に翻訳して、そこから日本語、
中国語の解説をさらに翻訳してるような印象があった。
中国語はともかく、日本語は朝鮮(ハングル)語から
直接翻訳しちゃったほうが間違いは少ないと思うけど、
こういった専門用語は知らないとどうしようもないからね。
はい、という感じで、今回はここまで。
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