■レツゴー戦争記念館
さて、いよいよソウル訪問も3日目に突入、後半戦へと入って行きますよ。
本日はある意味、今回の旅行のメインイベントとなった戦争記念館です。
ここの日本語版パンフレットに
“我々のご先祖様が先史時代からこの地を守ってきた対外抗争史”
と書かれているように、朝鮮半島が経験してきた戦争に関する記念館で、
英語だと例のMemorialとなります(The
war memorial of
KOREA)。
ここら辺、敗戦国の日本だとちょっと想像がつかないところなんですが、
地球上のほとんどの主要国家には国立の軍事博物館があります。
これは兵器大好きな大きなお友達向けの施設ではなく、
基本的には愛国精神、いざとなったら皆で戦争に行って死んでね、
そうやって国家を守ってね、という意味で建てられています。
アメリカなどの場合、それにプラスして、納税者の皆さん、
軍はかように有益に税金を使っております、というアピールが入るのですが、
韓国の場合、純然たる後者で、いざとなったら
君たち全員、戦争に行ってちょうだい、という啓蒙活動が目的の施設でした。
私は未訪ながら、北京の軍事博物館も相当なものらしいですが、
この韓国の戦争記念館も、かなりのレベルでした。
しかも兵器関連には関心がない連中が運営してるため(笑)、
ほとんど余計な事をしておらず、コンディションは悪いものの、
原型の維持、という点では、驚くほどいい物が転がっていました。
とくにF-51D(P-51D)などは、オリジナリティと言う点では、
スミソニアンの機体に匹敵するくらいのものが残っていて、ちょっと驚きました。
バンコクの航空博物館といい、アジアも捨てたもんじゃないですね。
が、当初、私はこの記念館を甘く見ており、
その結果、ほぼ完敗、という昨年のロンドン旅行記における
博物館めぐりの悲劇が繰り返される事になるのでした…。
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