■艦橋はとても広大で



これで艦橋真ん中あたり。
まだまだ続いてますよ…。



その後ろ側にあった海図室。
ここら辺の構造は最新の船でも変わってないんですね。



測距儀(そっきょぎ)もありにけり。
これが海上自衛隊の船だからか、
この手の船には通常積まれてるものなのかはわかりません。

向こうに見えてる場所まで、どんぐらいの距離があるの?というのを測る器械。
中央に接眼部が見えてますが、あれで双眼鏡のように目標を見て計測します。
映画「風の谷のナウシカ」のラスト、酸の海で照明弾までの距離を測る
トルメキア兵が使ってますので、気になる人は確認してみてください(笑)。

で、筒の反対側には接眼レンズの数倍の間隔をあけた対物レンズがあり、
この左右幅を底辺として使って、目標までの距離を三角関数で求めます。
三角測量と原理は同じですね。

なので、左右幅がでかいほど精度はあがり、このサイズでは
せいぜい1〜2km先までが正確に測れる限度ではないでしょうか。

19世紀から20世紀あたりまで、これで軍艦は相手との距離を測っていたわけですが、
レーダーの登場によって意味がなくなってしまい、急速に消え去ることになりました。
(極東の某海軍を除く)

なので、現代の船にあるのはあくまで非常用、あるいはレーダーに引っかからない、
ペンギンやアザラシまでの距離を測るもんだと思われます。




ようやく艦橋の反対側の隅っこへ。

ここには艦長席がありました。
しかし、副長と艦長の席がこれだけ離れてると、何か相談するにも、
全力ダッシュで5秒くらい走る必要がありにけりかも。


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