■そして4匹体制に



でもってクロが居なくなった夜、エサをやってる最中にグウ母ちゃんが脱走、
いつもならすぐに帰って来るのに、
この日は1時間以上に渡って警戒音を出しながら部屋中を走り回り、最後は強制捕獲。

飼い主が手袋してるのは、こういう状態になると興奮して噛むことが多いから。
実際、とっ捕まえた瞬間に噛まれました。
写真でも軽い興奮状態にあって顔、膨らませてます。

家に来た直後には何度か、こんな事があったんですが、今さらなんで…と思うも、
ひょっとしてクロが居なくなったので警戒してた?
居なくなった子を探したりする知恵はないように見えましたが、
それは飼い主の勝手な思い込みで、もしかしたら気が付いていたのかもしれません。
だとしたら、ごめんね、母ちゃん。



その3日後にはシマが。
この日は先にハムスターフードを与えてしまったので、とりあえずヒマ種を。



この子も落ち着いた状態のまま、もらわれて行きました。
いつまでも元気であれ。

この時期だとまだまだ子供っぽいのでかなり愛らしく、
どちらも見せた瞬間、新しい飼い主さんがニヤケてしまうのを確認。
いい時期にお渡しできたな、と思う。

ちなみに子供の頃が一番かわいい時期なのは確かですが、
デグーを飼いたいなら別に子供である必要は全くありません。
成獣でも十分になれますし、懐きます。
現在のウチに居る4匹の内、先住デイは生後1歳3カ月、グウは9カ月でウチに来たのですが、
飼い主への対応は、赤ちゃんの時から一緒にいる二匹となんら変わりません。

ただし、デイなどは触られるのも抱っこされるのも大嫌い、といった感じですが、
これは個体差で、どこまで慣れるかは子供の時から育てたかどうかよりも各個体の個性によります。
あとは愛情をもって接していれば手に乗る、呼べば来る(ただし気が向いた時だけだが)、
オヤツを食べてる間は撫でまわせる、位にはなります。

グウ母ちゃんなんて、前の飼い主さんからはビビリで観賞用デグーです、
とまで言われていた子ですが、今ではある程度自由に撫でまわせますし、
オヤツの時とかは自分から飼い主の元に走って来て手に乗ります。

ちなみに最先住のデイが家に来て1年2カ月ほどですが、
時間が経つにつれて、まだまだより慣れて来てます。
そもそも完全になつくまでは半年くらいかかるようなので、
この辺りは気長に付き合う必要がある生き物です。
(この点は赤ちゃんでも同じで、成獣になってから数カ月経たないと完全にはなつかない)

ただし愛情は必須、かつ感情的に怒ったり、巣箱に入れようと追いかけまわしたりは厳禁。
基本的には連中の好きにさせてやらないと、頭のいい奴らなので、
「あいつキライ」と思われてしまったら最後、なかなか懐きません。

ちなみに飼い主は最初、デイを散歩から回収する時に追いかけてしまったため、
その後一カ月以上嫌われてました…
後に部屋中のケーブルを齧った時にデイをしかったところ、やはりしばらくよそよそしくされ、
以後、ああ、これはダメだと方針を変更することになりました…。

愛情は愛情で返す、無関心には無関心で返す、怖いと思ったら決して気を許さない、
といった知恵はある動物ですので、とにかく愛情です。それさえあれば後は時間が信頼関係を生みます。
連中が本能でやる事に怒ってもそれは無理というモノで、
人間の側で予防策を取っておくしかないのです。

ただし犬やインコのように、向こうから積極的に愛情を示してくれる動物ではないので、
こちらの対応には要注意、という面はありますからこの点は忘れずに。



という感じで生後2月半で2匹を里子に出して、子育ても一段落…
程度に考えていたんですが、今確認したら、
その後2週間以上かけて撮影したデグーの写真はこれ一枚でした。
それまではほとんど毎日撮影してますから、飼い主も結構、精神的にいろいろあったようです。
本人、全く意識してなかったんですけどね。


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