■そして共同生活へ
さて、もう大丈夫であろう、と両者を同じ籠にまとめる。
右が新入りの独房、左が多頭飼いを前提に用意してあった籠で、こっちには先住が既に入ってます。
先に書いたように、手ではつかめないので、こういった形で移住させる。
速攻でなじむ。
好奇心が強くて物怖じしない、ただし押しが強い先住、対してビビりで、どこか人がいい新入り、
という全く異なる性格のため、相性が良かったのかもしれません。
さらに細身で筋肉質、小柄美人の先住、大柄でややデブ、愛嬌のある顔の新入りと、
身体的特徴も正反対で、いい組み合わせだと思ってます。
ちなみに、両者とも受け入れるとき卦を取って見たのですが、
先住のメスが乾、新入りのオスが坤と、スゴイ卦が出たうえに、
全く持ってその通りという性格の子が来てしまい、易経、バカにできんなあ、と変なところで感心する。
こんな感じに寄り添っているときは、聞こえるか聞こえないかという小さい声でさえずってることが多く、
おそらく飼い主の悪口で会話が盛り上がってるのではないかと思われます。
ついでに、ちょっと判りにくいかもしれませんが、新入り、お腹の毛が下半分だけ白、上が薄い茶色と
へんな模様なのも見えているかと。
これもこんな変な色のデグーがいるのか、とちょっと驚いた点でした。
ちなみにたまたまウチで引き取った二匹はどちらも変わり色のドブネズミ色デグーですが、
本来、デグーは茶色でして、野生種においてドブネズミ色は、ほとんど見ない色のはずです。
(少なくとも私が見た映像、画像では一匹も確認できなかった)
これをイギリス系の連中とかはブルーデグーと呼んでおり、
日本でもそのままブルーの呼称がついてますが、
これが青色に見えたら本物の馬鹿か間抜けで、どう見てもドブネズミ色です。
こういった色違いを出すために無理な交配もやってるはずで、
あの国は沈んでしまった方がいいと常に思いますし、
それを受けてデグーの交配をやってる人を見ると個人的にはうんざりします。
どうもイギリス人のペットに対するセンスは吐き気がしますね。
デグーが愛らしいのはその色によってではなく、その個性と愛嬌のある顔によるものです。
綺麗な色が出したいなら、朝顔でも栽培しとけ、と思っております。
といった感じで、現在は仲良く二匹で生活中。
雄雌ですから、飼い主としては二世の誕生にも期待をかけてるのですが、
そうそう繁殖させるわけにもいかず、もし子供が生まれたら、少なくともしばらくは別居してもらう必要があります。
が、こんだけ仲良くなってしまうと、それも気の毒な気がして、さてどうしようと現在思案中となってます。
ちなみにチリの自然科学研究機関がまとめたデグーの報告書をかなり読み込んだおかげで、
大分、この生き物に対する理解が深まったので、その辺りもまたいずれ書きたいと思います。
が、とりあえず今回はここまで。
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