今度は主翼の上面を。
手前に飛び出してるのは20mm機関砲。
こうして見ると上面が滑らかな凸型になってる
航空機の主翼の構造がよく判ります。
先に見た主翼下面は真平でしたから、この差で揚力を生むわけです。
このぶら下げ用のフックは展示用に取り付けちゃったものかな、と思ったんですが、
浜松の航空自衛隊航報館の機体も同じような場所にワイアを繋げてあるので、
もしかしたら、運搬用、あるいは整備用の装備があったのかもしれません。
20mm機関砲のアップ。
いや、これただの筒じゃん、と思ったんですが、
ゼロ戦の99式機関砲の銃身は、どうもこういうものらしいです。
主翼上面でちょっと注目な部分。
まず左の水滴型のパーツはエルロン(補助翼)を動かす操作ロッドのカバー。
手前にロッドが飛び出してるの、見えますね。
この出っ張りによる空気抵抗を嫌ってこのカバーを付けたんだと思いますが、
先に見たように、それ以前の問題が山済みですから、意味あったのかなあ…。
その右、赤い出っ張りは編隊灯で、左翼なので赤。右翼では青になってます。
これは飛行中、夜間や視界が悪いときに点灯させて衝突を避けるもの。
米軍機だと、さらに赤青黄の謎の灯火がついてたりするのですが、
日本機ではこれだけです。
主翼端とピトー管周りを。
ここにも編隊灯があり、翼端灯とも左翼なので赤です。
ゼロ戦の主翼の場合、先に書いたようにこの辺りだけでネジり下げをやってるはずなんえですが、
さすがにこの角度からではわかりませぬ。
ついでにピトー管、何段かの構造になっており、意外に凝ったつくりとなってます。
といった感じでスミソニアンの機体写真はおしまいです。
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