斜め後ろから。

この機体も表面の状態はキレイです。
とくに主翼と胴体をつなぐ接合部(フィレット)の処理は、巧いと思います。
で、どうも胴体接合用の金具と思しきモノが見当たらないため、
どうやって後部の胴体と接合してたのかは、よくわからず。

機体の縁に細かい穴があいてますが、あれでネジ止めしたくらいでは、
飛行中に分解してしまいますから、強度を維持して接合する、
何らかの方法があったと思いますけども。



もう少し斜め後ろから。
思った以上に表面処理がキレイなので、驚きます。
キャノピー(天蓋)の工作精度もよく、あまり隙間も開いてません。

主翼前の方に開いてる穴は翼内燃料タンクの給油口。
その手前に細長い穴が二つ開いてますが、あの場所には何も無いはずで、
なんらかの事故で開いてしまったものだと思います。



反対の、左側から。
基本的には同じ構造。



その少しななめ前から。
主翼の前縁部が機体前部のパーツに食い込んでるのが判るかと。
ゼロ戦の主翼は左右一体構造で胴体から外せないのですが、
繋がってるのはあくまで主桁部分周辺のみで、
前縁部、後縁部は胴体のトコで一度構造が途切れるようになってます。

その貫通してる主桁の上に載る形で、高さを稼いでるのがコクピットの操縦席周りです。
これは海軍側の要望でコクピットの位置を高くするには役に立ってますが、
当然、高い風防とキャノピーは、空気抵抗の増大を招きますから、
ゼロ戦の低速化要因の一部をなしています。


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