■性能一覧
次に性能表。日本機はすべて同じ試験からデータを集めてますが、
米軍機はテストによってはデータが揃わないケースが結構あり、
P51D、F4U1Dなどは複数の機体から取られたデータです。
無論、サブタイプは同じものなので、大きな問題はないはず。
また、米陸軍機は、1944年から104/150グレード(100オクタンよりノッキング耐性が高い)ガソリンの
投入を始めてますので、エンジンのブースト圧を上げた状態で運用したと思われ、
この試験データより、戦争末期には最高速、上昇力などは、さらに向上してる可能性があります。
また、なぜかF4F-3とF6F-3は増槽装着状態での航続距離データがないのですが、
前頁にある増槽容量と、と燃費から、おおよその見当はつけられるでしょう。
今回はあくまで「実際の試験データのみを掲載」が趣旨なので、やりませんが。
最後に、簡単な説明を。
表内で、最高速度の横にある高度は、その速度が出る高度を示します。
運用限界は、あまり意味のないデータなんですが、一応、載せておきます。
この高度でも、自由自在に戦えるぜ、って意味ではなく、とりあえず上がれる限界数値のようです。
その下の高度1万フィート(3048m)と2万フィート(6096m)は、そこまでの上昇時間となります。
余談ながら、疾風、雷電ともに日本でよく見かける「アメリカのテストで出た速度」を下回ってます。
ほかのテストデータがあるのか、それともほかの理由がるのか、仔細は不明ですが、
今回引用するのは、アメリカの公式テストデータの一覧表の写真から、直接拾ったデータですので、
以下の表の信憑性については、ある程度、保障できると思います。
■日本機性能表
■米軍機性能表
NEXT