まずは横から。ズン胴ですね。機首からケツまでほとんど胴体が絞り込まれないという、他にあまり例を見ない胴体です。

F8Fなども似たような形状の印象がありますが、あれは操縦席の位置が高いのと垂直尾翼がデカいためで、実際の胴体は円錐状に後部に向けて絞り込まれてますし、機首部もキチンと絞り込まれてます。さらに同じエンジンを積んでる陸軍の四式戦 疾風(はやて)はもう少しスマートで、ほとんどの性能で互角以上ですから、紫電改がなんでこんな形状にまとめてしまったのか、よく判らない部分があります。



反対側から。
天蓋(キャノピー)は海軍風と言うより、陸軍の中島製の機体に近い印象があります。主翼の一番手前で飛び出してる棒はピトー管。

この大きさの機体としては垂直尾翼が小さい印象がありますが、この甲型では直進安定性が良すぎるという理由で、わざわざ垂直尾翼の前部面積を小さくしてるので、これで十分だったようです。ホンマかいな、と個人的には疑惑が残る所ですが…
ちなみに甲型では他にも爆弾投下装置周りの強化が図られてました。といっても、紫電改が地上攻撃に投入された、という話は私は知らないのですが。



ちょっと斜め前から。
この機体、ホントにアタマからケツまで一直線な構造で、機首部もほとんど絞り込まれてません。空気抵抗的には不利なはずですが、なにか理由があってこの形なのか、それとも何も考えてないだけなのか…。エンジンがデカいのも事実ですが、同じエンジンの陸軍 四式戦 疾風はちゃんと絞り込んでますからね。

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