手前にピトー管、奥にエンジン部。
エンジン部は冷却用のカウルフラップが開いた状態になってます。
地上でエンジン運転中は、温度が上がりやすいので、この状態だったでしょう。
エンジン下に飛び出してるのは例によってオイルクーラー。
…日本機はなんで常にオイルクーラーはこの位置で固定なんでしょうね…。
プロペラ先端の黄色の塗装は回転中のプロペラを視認しやすくするもの。
プロペラに貼られた黄色いシールは整備に必要な情報が書き込まれたシート。
栄エンジン部をアップで。
上で開いてる四角い口はエンジン用の空気取入れ口。
下の半円形のは先に書いたようにオイルクーラーですが、
こちらの中にはフタのようなものが見えてますね。
単にオイルクーラーが失われてるだけの可能性もありますが…。
注目はスピナー下のネジ止め部。
これはゼロ戦にもあり、栄エンジンのスピナー、
あるいはハミルトンスタンダード式の
スピナーでは共通のものらしいですが、注目はその鎖止め。
よく見ると二つ横に並んだネジを鎖で結んでます。
ところが、スミソニアンのゼロ戦52型のものは、
ご覧のように縦方向にこの鎖止めが付けられてるのです。
どちらかのレストアミスか、と思ってしまいますが、
当時の写真を見てもどうも縦横2種類あるようで、
一体全体、なんのためのもので、どうして2種類あるのかはわかりませぬ。
最後はエンジンナセルを横から。
エンジン後部に熱抜きのスリットが開いてます。
主脚の車輪がかなり大きめですが、
ナセル後半をほぼ車輪収容スペースに出来てしまう
双発機ならではの設計でしょうね。
そのカバー部は強度に問題があったのか、内側に重量軽減用の穴をあけた
補強板が張り込まれ、サビ止めの青緑の塗料が塗られてるようです。
はい、という感じで手持ちの写真は全部ですね。
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