最後はコクピット周りを。
なんとも特徴的な顔ですが、例によってキャノピー(天蓋)に
開けられる窓が付いてるのがドイツ機らしいとこですかね。
コクピットは二人乗り。
後部座席はレーダー・無線手が乗るのですが
パイロットと背中合わせに、つまり、後ろ向きに座ります
中央(右から二番目の窓)に見えてるイスは、左の妙に曲がりくねったのがパイロット用、
その右で少し傾きながら直線的なのが後部のレーダー・無線手用。
射出式座席だからか、妙な形状なんですよね。
その上、天井からぶら下がってるのが、例の斜め銃の照準器で
パイロットが上を見ながら狙いつけて撃ちます。
ただし、ここで見えてるのは本体部で、
レティクルが表示される反射ガラス部は
パイロットの座席の前の天井に付けられてました。
コクピット内、右端でびょーんと出っ張ってるのはレーダースコープで、
この接眼用のカバーから画面を覗いて操作してました。
機首部の白い線は乗り降り用のステップの場所を示すもので、
線の下によく見ると三日月型のスプリング付きのフタが見えてます。
ここに足を乗せるとフタが押し込まれて足場になるようになってます。
夜間の暗い環境で見つけやすいように、という配慮でしょうか。
コクピットアップ。
右の方のコクピット下に黄色い三角マークが見えてますが、
これは給油口の指示なので、胴体内タンクの給油口がこの辺りにあるようです。
87というはオクタン価の指示で、100ではない、という事は、
あまり高性能のガソリンは要求されてなかったようですね。
斜め後ろから。
レーダー・無線手の手前に銃口のような穴がありますが、
信号弾用の撃ち出し部です。
下向きになってるので、帰還時に基地に何かを知らせるものでしょうか。
ややアップで。
キャノピー(天蓋)前のフレームが何とも独特な形状になってます。
下側、赤い丸で囲まれた部分はおそらく電源ソケットで、
エンジン始動時などにここから電気を供給してました。
真正面から見ると、なんとも独特な雰囲気。
黄色いパーツは窓洗い装置で、あそこから洗浄液を噴出して窓を洗ったらしいです。
夜間戦闘機は視界が命、という事でしょうか。
という感じで、手持ちの写真はオシマイとなります。
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