主翼下面をアップで。
まあ、比較的普通です。
右側で正面に飛び出てるのは速度を計測するピトー管。
ファシスト空軍のマーク、日本人から見ると十手3本セットにしか見えませんね…。
コクピットから機首方向を見る。
コクピットのキャノピー(天蓋)の窓枠が多い機体で、視界は悪そうです。
その横の隙間も再度見といてください。
コクピットの後ろ、三角マークで示された丸い穴は燃料給油口。
ここには92という数字が書かれてるんですが、
これがガソリンのオクタン価を示すものかは、わからず。
ちなみにこっちは予備タンクのはずで、メインタンクはコクピット前にあり、
そちらの給油口にも赤い三角マークが付いてますね。
機首部の上に小さな棒が経ってますが、あれは機関砲の照準用のもので、
搭載されてる光学照準器が故障の場合は、
コクピット内の棒と、あれが重なる位置に敵を捕らえて撃つ、という事らしいです。
機首部のアップ。
主脚の収納部のカバー、車輪部分に妙な出っ張りがありますね。
機首下のオイルクーラーも特に工夫無く、
ポン、と単純に取り付けられただけですねえ…
ホントにどうしちゃったんだ、カストルディ…。
主翼どころかフロート表面まで使ってラジエターとオイルクーラーを埋め込み
空気抵抗の低減に努めた男の作品には思えないなあ…。
最後は機体前半を横から。
戦闘機らしく主翼は薄めです。
倒立型、シリンダーとピストンが下にあるのが
大戦期のドイツ製液冷エンジンの特徴で、
(ついでに過給器の吸気口が横にあるのもほぼ共通)
このため排気管が機首の下側にあり、プロペラ軸も下の方の片寄る事になります。
また、この角度では判り難いですが、
機首部には2門の12.7mm機関砲が搭載されてます。
それがこの機体の全火力でして、この武装の貧弱さもC.202の弱点の一つでした。
後に主翼に7.92mm機関銃を積もうとしたようですが、
威力がイマイチなわりに重量増加が大きく、
現場でほとんど外されてしまったそうな。
といった感じで、手持ちの写真はほぼ全部となります。
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