主翼後方から。
前にも説明した、エアブレーキ兼用の二つに分かれたフラップですが、
こうして見ると、まあ武骨としかいいようがない取り付け方をしてますね。
爆弾投下装置アップ。
ロンドンG2最大の謎がこれで、本来、G2型は機体下の爆弾搭載ができません。
じゃあ、なんだこれ、という事になるのですが、そもそも、この機体、大戦末期に、
D3型の胴体にG2の主翼部だけをくっつけて二個イチにして造られた機体ではないか、
という話もありにけり。
要するに事故機から、使える部分だけかき集めて造った機体ではないか、と。
だとすると、G型の特徴である37mm機関砲は
最初から付いてなかった、と考える事も可能です。
(射撃関係の装置がD3には無いから使えない)
そうなるとこの機体は、G2というようりもD3改造機、というのに近い、
という事になってくる事に(37mm機関砲が使えるからG型なのだ)…。
ところがドンスコイ、話はそう簡単ではなく、
この爆弾投下装置も、そもそもオカシイんですよ(笑)。
投下装置は、B/R型からD型になった時に大幅に形状が変わった部分なんですが、
この写真のものは、爆弾をはめ込む半円状の金具がなく、
全体の形状も、明らかにD3型のものとは異なります。
なので、G2用に急遽造られた投下装置、という考え方も出来なくはないのです。
まあ、詳細は謎、としておきますが、
こういうのが多いので、ドイツ機の各生産タイプの正確な数なんて、
わかりっこないんですよね…。
ちょっと角度違いのも載せときます。
右側のマネキンの表情が異常に暗いのはなぜだろう。
最後は、その疑惑の部分を正面から。
爆弾の左右後ろのにあるのがラジエター部。
といった感じで、Ju87Gの記事はここまで。
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