さて、この記事はアメリア空軍が到達した戦闘機の一つの頂点、F-22に至るまでのアメリカ空軍の歴史を追いかけ、それによって近代の航空軍とはどんなものなのか、を見てみよう、というものです。
当初は2009年の11月から2013年の6月まで何度も休載を挟みながら展開した記事だったのですが、連載終了から5年経った2018年6月に全面改訂を行う事にしたものです。当初は「F-22への道-改」というタイトルも考えたのですが、ちょっとくどいので止めました。記事はほぼ全面的に書き直し、特に前半のものには多くの新資料からの記述追加と画像の追加を行っています。
とりあえずアメリカ空軍は誕生の瞬間、それどころか陸軍の一部門だった第二次大戦中から徹底的に戦略空軍でした。すなわち敵の軍隊を飛び越して、直接敵国の心臓部を叩き、その継戦能力を砕き、敵の戦意をくじき、これを降伏に追い込む、という空軍です。
そんなうまい話があるのか、というと条件付きであったんだけど、最終的には破たんした、という事になります。
まず最初は、その戦略空軍への道を見て行きましょう。
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