■光あるところにハゲがある−第三段階

せっかくなので、最後にもうちょっとだけ一工夫する手法を紹介しておきます。2022年の2月の看板に使ったこの絵を取り上げます。



今回の下絵は捨ててしまい、残ってないので、ある程度完成した段階の絵から説明を進めます。これですね。



で、ここから最終的にはこのようになりました。ちなみに今回は飛行機の翼周りと灯台を図形で描いてます。



これだけでは例によって薄っぺらいので、影をつけてゆきます。
ただし今回の絵は朝やけっぽい雰囲気を狙おう、上のほうだけ光が当たる状態にしようと思いつきました。このため影のレイヤーは単純な塗りつぶしではなく、上に行くにつれて色が明るくなるグラデーションで塗りつぶしてあります。その効果を見て置いてください。





灯台は暗い部分の効果をちょっと工夫したかったので、他とは違う影を使ってますが、やってる事は基本的に同じです。



といった感じに陰影を持ち込むことで、小学三年生に馬鹿にされそうな絵でも、ある程度見れるようになるよ、というか人間はそもそも物体の形状を陰影で認識してるので、もう少しこれを工夫して描いてみては、というお話でした。はい、今回はここまで。

BACK