
鶴巻監督のTV作品と言う事で、ガンダムの新作を最後まで拝見。TVアニメを最初から最後まで見たのは恐らくスペース☆ダンディ以来なので、ざっと10年ぶりか。
結論から言ってしまえば、ガンダムの皮を被ったタイムボカンであり、なんで21世紀の令和にガンダムを題材にタイムボカンなの?としか言いようが無い作品でした。いや、ホントになんで?まあ鶴巻監督の作品はワケが判らんのが普通なんですが、それにしても…。
フリクリは完全に感性だけで暴走した結果、面白いツマラナイを超えて以後の多くの作品に強い影響を与えました。ハリウッドの映像系制作者の紹介で影響を受けた作品に上げられていたのを何度か見たし、実際、マーベル系の作品にはそのまんやんけ、という構図やアクションがいくつか見られます。あのキャラで大平晋也さんに日常会話シーンの原画を依頼し、それをほぼ作監修正なしでそのまま使っちゃうとか、声優さんがクセのある人たちばかりとか一定の存在価値のある実験的な作品でした(後に「君たちはどう生きるか」でも大平さん原画の作監修正を諦めてたと思われる絵が在ったけど)。
今回の作品にはそういった癖がなく、誰でも親しめるかもしれないけど、5年後、10年後に誰かが後を追いかけて来る作品では無かったな、というのが正直な感想です。
以下、蛇足。
ジョン・ボイドの「分析と統合」をご存じの全国1億8千万夕撃旅団読者の皆様ならすでに「概念の分離」過程を経て、同じ結論に至っていると思われますが、念のために書いておきます。
今回のガンダムのお話の筋を「概念の分離」に掛けると以下のような「要素」に分解されます。
■パイロットが搭乗機と共に時空の彼方に飛ばされる。その後、搭乗機は別のキャラを乗せて帰還、パイロットだけが行方不明に。
■搭乗機と共に帰還したキャラは行方不明になったパイロットの居場所を知っているが多くを語らない。行方不明となったパイロットの仲間はその痕跡のある場所を訪ね歩き、行方を捜す。そしてシリーズ途中で突然かつあっさり帰って来る。
この部分はタイムボカンそのまんまですね。行方不明のパイロット=木江田博士(タイムボカン)、=シャアの兄貴(ガンダム)、代わりに帰還するキャラ=ペラ介(タイムボカン)、シュウジ(ガンダム)
■どこかに世界を破壊してしまえるほどの力を持った「お宝」が眠っている。主人公たちはそれを探して各地を巡る。
この部分もタイムボカンそのまんま。お宝=ダイナモンド(タイムボカン)、シャロンのバラ(ガンダム)。
■一緒に「お宝」を探している仲間だと思っていた人物が全ての黒幕だと最終回で判明する。そして事実関係を延々と長いセリフで説明しちゃう。
この部分はタイムボカンではなく、タイムボカンシリーズのゼンダマン(=ニャラボルタ)、オタスケマン(=ゲキガスキー)の要素です。当然、ガンダムではシュウジ君。ちなみにオタスケマンのゲキガスキーは人類の歴史を改変して悲劇的な未来を回避、新しい世界を造ろうしていた人。
■時空の彼方から帰還したキャラが加入するチームのメンバーが、博士、娘、助手(シャア)。
タイムボカンでは博士、孫娘、助手。このメンバーで「お宝」を求める事になる。
■主人公メカの操縦席にはマスコット的なロボットが必ず一緒に搭乗する。
=チョロ坊(タイムボカン)、=ハロ、フリクリに出て来たようなやつ(ガンダム)
■前半の7話までは戦った敵メカが最後は必ず爆発して終わった。
ただしこれはタイムボカンというよりマジンガーZの流れかも。
■そして燦然と輝くタイムボカンマーク。
色は違うんですけどね。タイムボカンの三台(タイムボカン、ドタバッタン、クワガッタン)の胴体横にはT字をデザインした黒地に白のマークが入っています。ガンダムでは地味なロービジのグレーながら、同じ形状のマークがニャアンさんが途中から被るヘルメットにドーンと入ってます。しかもわざわざそれを見せるためとしか思えないカットが10話、13分10秒頃から連発される(同僚のお兄さんがアオリ構図が多いのに対しニャアンさんだけ上からの俯瞰で繰り返し登場)。この辺り、正式な許諾を取っているのか、他人の空似で通しているのかは判りませんが。
ルイス・ハミルトンも訪問した新橋のタミヤ公式ショップが新規開店、その記念に同社が持つ「タイレル」6輪F-1を本社から運び込んで展示中、という事なので見に行く(今月30日まで)。
でもっててっきり旧店舗をキレイに整備したのかと思っていたんですが、全く別の場所でよりデカい規模のお店となっており驚く。相変わらず駅から微妙に遠いですが…。だったらもっと別の場所でもよかったのでは?何でそんなに新橋の拘るのか。
ちなみにタイレルの6輪車は日本に二台あり(かつては三台あった)、河口湖自動車博物館のを一度だけ見たことがありました。かなり久しぶりの再見だったのですが、今のF-1を見慣れてしまっているため、あれ、こんなに小さいのかという驚きがあり。ちなみに1976年仕様になっています。
あと言及されているのを見たことがありませんが、これサンダーバードのペネローペ専用6輪ロールス・ロイスの影響あるよなあ。イギリスだし。
ついでに10年以上前に解体、再開発が発表されながら元気に営業している昭和のオヤジの楽園、ニュー新橋ビルも久しぶりに訪問。
未だに元気に営業しており(空き店舗は多いが)、解体、サヨナラの話はなんだったんだと思う。



おそらく日本最古の地下商店街である、銀座線浅草駅横の商店街、地味で人の居ない一帯だったんですがここしばらく外人さんで溢れています。
何かで紹介されたのか。まあ東アジア以外では地下商店街そのものが珍しいと言えば珍しいのですが。
JR東日本が新幹線切符の割引をやっていたのを利用して青森に行って来ました。
後ほど旅行記にまとめるので、ざっと今回の旅で気がついた点だけ述べて置きます。
■5月末の日中の気温は東京と変わらないが朝晩はかなり冷える。
■皆さん、方言で話している人が多い。観光客相手でも気にしない(標準語に近いが訛りは残っている)。これは関西以外では初めての経験で感動しました。
■青森駅は青函連絡船の廃止と新幹線化によって盲腸駅になってしまったのですが、意外に賑やかだった。まあ限度はありますけどね。
■とにかく見るところが多い。多すぎる。今回、計画した所は全て見たのですが、それでももう少し時間があれば…という場所が複数あった。
■この時期の陸奥湾は、聞いて居た通りにカマイルカの団体さんが大暴れ状態。ただし間近に見れるかは完全に運。写真撮影ができるかはさらに運。でも少なくとも100匹は見たと思う。
以上、詳しくは後ほど旅行記で。


