
地雷映画男の発案で、士郎正宗展を観に行く。
世田谷文学館という聞いた事も無い上に事実上山梨県にあるような施設での開催、主会場と物産会場の広さがほぼ一緒じゃん、という感じで最初はどうかなあ、と思ったんですがいや凄かった。
士郎正宗さんは下書きに直接ペン入れせず、トレース台で上に紙を載せてペンで仕上げる人なので、下書き、本番、両方の原稿が見れるのですが、両方とも天才の仕事以外の何物でも無いシロモノで一見の価値あり。特に下書きが凄まじく、補助線も何もなくあれだけの空間を一発書きしており(下書きの下書きがある可能性もあるがそれでも直線ではほとんどパースを取って無い)、空間把握能力のある才能の持ち主の絵の描き方の最高のお手本でしょう。いや、凄いモノを見せてもらいました。天才なんですよね、やはり。この点、士郎正宗さんの立体世界を直線で再現するアニメは私は全て違うよね、これと思っております。
ただ士郎正宗さんが天才なのは疑い無いのですが、照れ隠しなのか頭がいいと思わせたいのか、必要以上に回りくどく思わせぶりで何が言いたいのか判りにくいセリフと演出、そして良くも悪くも人間的な魅力が無い登場人物のため、個人的にはファンではありませぬ。この点、人物に魅力が無いというのは大友克洋さんも同じ系統で、強烈な絵の才能を持った人の不思議な一致だと思っております。
ついでに1961年産まれて大阪芸大出身と知り驚く。庵野さんの同期じゃないですか。あの世代であの場所に居てガイナックスに関わらなかったのはSF関連団体に居たため立場的に対立関係にあったのか。いやあの時代の大阪芸大、ホントに凄いな。人が集まる時って、不思議に時間空間で一点集中が起きるんですよね。
士郎正宗さんと大友克洋さんが20世紀で事実上の作家活動を止めてしまったのは日本と言うか地球環境レベルの損失だったなあと改めて思います。両者をヤンマガに引っ張て来た後のアフタヌーン編集長さんも既に亡く、この辺りも歴史になってしまいつつありますね。
ちなみにスマホでなら展示作品の撮影は可でした。

数年ぶりに横浜に行って来ました。
目的は二つ。まずは横浜の中央市場が毎週土曜日にやっている一般開放&小売イベントへの参加。そして二つ目は歩いて10分の距離を1000円払って移動する謎のロープウェイこと桜木町駅と新港地区を結ぶ横浜エアキャビンに乗る事。珍しい都市型ロープウェイ(日本では唯一でしょう)ですがいつ廃止になっても不思議は無いと思われるので、乗れるうちに乗って置こうと思ったのです。ちなみにAir cabinらしいんですが、Cabinは基本的に小屋の事、最低でも一定容積を持つ構造物を指すので、こういったロープウェイのカゴをキャビンと呼ぶとのは不忍池の手漕ぎボートをクルーザーと呼ぶような違和感があると思うんですが…。
まず横浜中央市場の一般開放は思った以上に楽しかったです。朝8時から10時まで、実質的には9時半ごろまでにお店は終わってしまうので東京から行くのは一苦労ですが、市場内を自由に歩き回れる、しかもお店の商品はちょっとビックリするお買い得なお値段で幸せでした。最悪と言っていい豊洲の見学なんかより、こっちの方が遥かにステキだと思います。
でもってその中央市場から横浜エアキャビンの乗り場に移動する途中、日本で最も危険な基地、横浜の瑞穂ふ頭を見たら、見たことも無い大型船が停泊していました。帰宅後に調べて見たら、Expeditionary Sea Base/ESB、移動式遠征基地のUSS ミゲルキース(USS Miguel Keith)でした。あれまESBって既に実用化されてたのね。知りませんでした。当然、初めて見る上に日本に展開しているというのも初めて知りました。アメリカ海軍が国外で大規模な作戦を展開する時に必要な物資や人員の補給などを行う支援艦艇で、基準排水量は8万トンを超える巨艦です。まあ太平洋を念頭に置いた装備だとは思いますが、こうも早く日本に来るとは。
でもって肝心のエアキャビンは、まあ話のタネに一度乗ればいいかな、というものですね(笑)。切符買ったり団体さんが居て乗車まで待たされたりすると1000円払って歩くより遅い到着になります…。ウフフフ。お・ば・か・さ・ん。
その後は久しぶりに中華街も見てきたのですが凄まじい人出で驚く。外人さんも多いのですが、半分以上は日本人で、何でいまさら中華街?と思うも良く判らず。拳児が修行していた時代から考えると、もう完全に別世界ですが。とりあえず久しぶりの横浜はそれなりに楽しかったです。



ベトナム戦争の事を調べた時、ケネディ政権についてはいろいろ知ることがありました。
(F-22への道の記事と増刊号「アメリカ空軍のベトナム戦争」)
でもって、21世紀の今感じて居るのは、トランプ政権って共和党によるケネディ濃縮政権だな、という事。
方向性がプラスとマイナスで正反対だったり、規模がはるかにデカいという面がありますが、本質的にこれまで政治の破壊と、政治機構の破壊は共通です。そして軍、FBI、CIA、さらにはそれに連なる既得権益を維持する層を敵に回したのも一緒。
トランプさん、年齢的にもう一期の大統領は無理でしょうが、もし憲法を改正して再選を狙うみたいな事を言い出したら、冗談抜きで暗殺の可能性高いと思いまする。
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逆さ「福」の字、ハッピータイガー印をザクに付けたの誰だとか、巨大な腕の上を走ってから飛び移るフリクリ走り(マーベルがアントマンでまんまパクった構図)とか、なるほど鶴巻さんの作品だと思う。あと最後まで主要人物の操縦手、ヘルメット無しで行くなら、さらに納得(この点でエヴァンゲリオンは画期的だったのだ)。今のところは面白かったです。
個人的にはランバ・ラルが青いガンダムで登場、地球で大暴れしてみんなが迷惑している所に赤いガンダムがこれを撃退し、地球の皆が優しいガンダムと認定して仲良く友達になる展開を期待。最後にラン・バラルからの旅立ちの手紙の朗読中、「ぼくはどこまでも君の友達です」の所でエンディングテロップ開始。