
F-1、シーズン途中で角田選手のレッドブル移籍が決定しましたね。当然の決定で、なんで今になってという部分が大きいですが。
ただし今年のレッドブルの車、ここ数年で最悪の出来なのが気になるところ。幸いにしてデビュー戦は鈴鹿ですから、勝手知ったる土地で多少の不備はねじ伏せられるか。
そしてここでフェルスタッペンと組んで置き、そのままアストンマーチン・ホンダにセットで移籍とかも夢見ちゃうところ。
ついでにF-1公式のオープニング動画、ドライバースーツ着替えて取り直すんですかね。
昨日の記事にちょっと追加。
この点、ベテランの天才アロンソは雨の日に他のドライバーと違うラインを取る人ですが、あれ前方車両の水しぶきに生じる渦を見て、乱流をさけているのでは、と思っています。
経験的に、あの渦を食らうとマズいと知ってるような。
ついでに自転車競技のチーム走行の場合、その効果はどちらかというと壁による遮断が主ですが、一定距離からの追い上げなどでは乱流による牽引が働いていると思われます。
2025年度F-1、角田選手絶好調ですが、例によってレーシング・ブルズチームの戦略担当にイタリア国内ナンバー1の馬鹿が採用されており、明確な戦果に繋がってないのが無念。そして今年も結局DAZNで見てます。配信サービスとしては間違いなく日本最低の存在なんですが、実況、解説は恐らく世界一レベルなのでそれで相殺ですね(と言っても英語圏以外はよう知らんが、少なくともドイツ語圏の解説者を見る限り酷いのしか居ない)。
でもってサッシャさんの実況、中野さんの解説は心から感服していますが、前回の中国GPでちょっと気になる点があったので日記に書いておきます。自動車競技で見かける効果、走行中の車の後方に入る事で加速を得るスリップストリーム、トウ、牽引効果について。よく見る解説、前の車が風よけの壁になって速度が出る、という話ですがこれは間違いではないですが正しくもありませぬ。この説明が成立するのはあくまで前の車に密着している場合、それこそ0.1秒以下の差で付いて行っている場合のみで、実際は乱流による吸引の方が主です。この点をちょっと見て置きましょう。
力学的な現象ですから、同一座標系での相対的な運動であれば同じ現象と見なせます。よって自ら時速300㎞で走っても、自分は立っているだけで時速300㎞の風を受けても同じ現象として観察されます。故に風洞実験が成立するわけです(風洞実験の結果が必ずしも現実に一致しないのは密閉空間の単体と解放空間の複数体の違いが主因で原理的な問題ではない)。
風速300㎞の風の中で自分と同じ体型の板を前に立てる事を考えましょう。この時、その真後ろにピッタリ張り付けば確かに風は受けません。ところが板から離れて行くと徐々に風よけとして役に立たなくなり、10mも離れれば全く意味を成さないでしょう。F-1車でも同じ事で、少なくとも車体全長の倍、10mを超えるとまず風よけ効果は無くなるはずです。ところが先行する車による吸引効果は移動間隔が1秒前後でも生じるのが車載カメラで確認できます。F-1は最高時速で300㎞超える世界ですから、秒間100m近い速度で移動している=同距離の間隔がある事になります。最も低い時速180㎞前後で見積もっても軽く秒間50mは移動しています。どう考えても前車の陰で風を避けられる距離ではありませぬ。
ではなぜ、というとこれは前車の後方の乱気流に飲み込まれるからでしょう。翼はその端から強力な渦を後方に生みます。今のF-1は前翼、後翼に加え車体までが翼断面を持つので強力な乱気流が後方に生じています。さらに下向き揚力、ダウンフォースですから航空機とは上下逆に取りつけられ、このため後方気流は下向き(ダウンウォッシュ)ではなく上方に巻き上げられます(雨の時、車体後方の水しぶきが派手に跳ね上がるのはこれが原因)。この結果、後方から近づくと強力な乱気流の中に飛び込むことになるのです。空港で旅客機が常に一定時間を空けて離着陸するのはこの乱流に巻き込まれて操縦不能になるのを避けるためです。
乱流は渦ですから、当然、気圧は低下しており、周囲のモノを吸い込む効果があります。この吸引効果によって後方車両は加速、一気に追いつく事になります。ただし乱流ですから当然、その中に入った車体は暴れます。今のF-1は空力の塊ですから、乱流に飲み込まれた旅客機より影響は大きいでしょう。この結果、運転は困難になり、安定したダウンフォースも失われて無駄にタイヤが滑り、その摩耗劣化(グラデーション)を速めます。これがいわゆるスリップストリーム、トゥの正体です。
まあ厳密には解放空間に置ける乱流は風洞でもスパコンのシミュレーションでも再現は困難なのであくまで理論的な推測ですが、恐らく大きくは間違って無いと思いまする。
JR東日本がヴァレンタインデーからホワイトデーの間と言う何を狙っているのかよく判らん期間限定で売り出す乗り放題切符、キュン♡パスを使って東北方面に出かけてきました。JR東日本運営の新幹線なら2回まで指定券が取れて24時間利用可能で1万円と言う凄まじい内容なので、なんとか平日に休みを取って利用したのです。ちなみに二日連続切符もあるんですが、こちらは1万8千円とそこまでお得でもないので今回は見送り。あと正式名称に♡マークが入っている名前とこの妙な販売期間を考えた人間は南極に追放するべきだと思いますが、まあそれは置いといて。
ちなみに理論上なら、その日のうちに首都圏から青森まで行って帰って来れる切符であり、片道17600円×2=35200円の行程が1万円で乗れちゃうという凄い話なのです。さすがに青森までだと行って帰って来るだけの旅になるので、今回は未だ見ぬ東北の街、盛岡まで北上してから仙台に南下、前回の取りこぼしを回収という感じの旅になりました。
盛岡、正直に申し上げると都会と言うよりは典型的な地方都市という印象でしたがそれなりに印象深い街でした。というか意外に雪は積もって無いんだとという驚きも。まあ太平洋岸ですからね。とりあえず詳細は近日中に旅日記にまとめる予定です。



赤羽にある「URまちとくらしのミュージアム」をまたも入院手術を受けたダメ人間兼コックと見に行く。なんで博物館をわざわざカタカナ英語にするのかよく判らんのですが、宗教的な理由ですかね。ちなみにURはアンチ ローマ帝国の略ではなく、かつての住宅公団の事。これもまた頭の悪そうな名称ですが。
ここは週末のみの開館、しかも要予約のツアーに参加するしかない施設であり閑散期と思われるこの時期、なんとか予約が取れたのでした。でもって予想以上に凄い施設で建物の中に昭和の時代、しかも30年代から40年代初頭と言うバリバリの昭和な時代の団地の複数の部屋を丸ごと再現してしまっており、いや面白かったです。
ただし屋外にある保存建築、国の登録有形文化財に指定されているかつての赤羽団地の建物、これも見学できるのだろうと思っていたらそれは別の機会に募集するから申し込んでね、という話でした。あれま。これはちょっと無念でした。


