なんか激動の20世紀、みたいな話をされたんですが、どうかなあ、というお話を少々。
他の世紀は生きて無かったのでよう知りませんが20世紀は前半と後半でイベント密度がまるで違うんですよ。とにかく前半、1950年までの密度が高過ぎなのです。
まず大規模戦争。日本人なら1904年に日露戦争、欧米人なら1914年に第一次世界大戦(物好きにもロシアは両者に本格参戦)、1939年に第二次世界大戦(日米は1941年)、そして1950年には朝鮮戦争が始まっています。ついでに中国は1920年代末から1949年に至るまで、内戦も含めて常に戦争状態でした。それが終わったと思ったら朝鮮戦争ですからね。
そして第一次大戦中だった1918年から20年まではスペイン風邪(死者は1億以上だろう。当時の世界人口は20億以下だから5%近い致死率。現在の人口80億だと疫病で4億人が死んだことになる)、さらに1929年には世界恐慌、日本だと1923年に関東大震災。
ついでに科学の分野では1905年に特殊相対性理論、1916年までに一般相対性理論が発表され、そこから原子力が出て来て、1926年には量子力学の基礎、シュレディンガー方程式が登場してます。
すなわち1900年にオギャーと東京に産まれたナイスな誰かは50歳になるまでに日露戦争と世界大戦と世界レベルで人が死にまくる疫病、大震災、最強レベルの経済恐慌と原子力の出現と相対性理論と量子力学の誕生を見る事になります。滅茶苦茶な情報密度でしょ。
実際、1951年以降で人類級の大ニュースと言えば宇宙開発くらいじゃないかと思うんですよ。