日本のスーパーフォーミュラの車体とホンダエンジンを積んだ車に無人のAI制御でレースをやらせるA2RLカテゴリの第一戦、アブダビ戦を見る。ホンダエンジンだからね。
でもってセイフティーカー走行からのローリングスタートだったんですが(停止発進ではなく走りながらスタート)、なんとスタート前に止まっちゃう車が出てしまう。さらにセーフティーカー中の追い越しは出来ないプログラムで後続車も止まってしまいレースは事実上トップ2台のみの勝負に。ところが混乱はそれだけでは終わらず、今度はトップ走行中の車がスピンで停止、赤旗中断になったら後続の車がコース上で止まってしまって動かなくなる…というグダグダな展開に。ほとんど地方都市のミニ四駆大会みたいな茶番で終わったのは残念でした(結局残り残り周回でレースやり直しとなったが最後までグダグダで自動車レースと呼べる内容では無かった)。
一応、予選はほぼ全車まともに走ってるのですがポールタイムは2分0.9秒。
ちなみに2023年のF-1のアブダビにおけるポールタイムは1分23秒44。約37秒遅れで、約1.45倍の時間が掛かってます。さらにちなみに事実上同じ車であるスーパーフォーミュラにおける2024年鈴鹿のポールタイムは1分35秒789、対して2024日本GPにおけるF-1のポールタイムは1分28秒197。約1.08倍で、その差は10%を切っています。すなわち車が遅いんでなく、AI運転はかなりショボい、と言わざるを得ないでしょう。
まあ、囲碁や将棋の例を見てもAIが使い物になるには10年の時間が要ると思うのでまだこれからでしょう。ちなみにA2RLの組織、その運営するWebサイトもグダグダでまともに見れませぬ。色んな意味でまだまだこれからでしょうね。