この春に手術したダメ人間兼コック、ようやく投薬治療も終わり、経過観察も後は年に一回程度で良し、となったの完治祝いに日帰り旅行に招待する。行き先はステキなロマンチック空間、足尾銅山。なぜなら私が行って見たかったから。全額私が金払うんだ、行きたいとこに行かせてもらようのよ。とりあえず旅行記にまとまるほどではないな、という感じだったので日記でまとめておきます。
日本初の公害元凶の地として有名な足尾銅山、実は風光明媚な日光の南側に位置しており、中禅寺湖から直線距離で8kmほどしかありませぬ。このため首都圏からだと東武鉄道の特急を使って日光に入ってしまい、そこでレンタカーを貸りれば片道3時間半ほどで到着となります。ただし今回は東武の下今市駅にあるSL展示場の機関区車庫と転車台も見たかったので下今市で下車、そこからレンタカーで移動としました。
結論から言ってしまうと足尾銅山は、まあ予想通り(笑)。昭和から平成に片足突っ込んだ時代の展示でした。ただし鉱山の大動脈である通洞口へと向かう本物の鉱山用トロッコ列車に乗れます。これはちょっと感動。ただし距離はかなり短いです。あと足尾の鉱山関係者の皆さんが造った施設だから仕方ないのでしょうが、公害関係への言及がほとんどない、という施設でもありました。まあ戦後は大分収まってはいたんですが。
ただし足尾銅山には本山製錬所跡というどう見ても悪の組織がワルワル研究やってるとしか思えん建物群とか、もう一つの主要坑道である本山坑などが未だに未整備のまま放置されてるので、あれらを整備すれば一大観光地になれると思うんですけどね。日光から車で30分足らずの距離ですし(いろは坂の入り口で西に分岐する)。
ついでに見て来た下今市の東武鉄道SL秘密基地も面白かったです。東武のSLはほぼ毎日運行なんですが、夕方に車庫に行くと、転車台を使って機関庫に入れる作業を見学できるのです(午後4時以降)。蒸気機関車、思った以上に繊細な動きが出来るんですね。