■文京区から地を見れば

冬は寒い。

なぜ寒いのか、といえば空気中の水分を吹き飛ばし、
視界を極めてクリアにし、展望台からの写真撮影をバッチグーにするためだ、
というのは皆さんも小学校で習ったろう。

そんな1年にわずか数週間のチャンスを今年は最大限に利用した。
まずは新宿と富士山の合体ビューでその筋(?)で有名な
文京区役所、シビックタワー(笑)だ。
全26階建て、その25階部分のなぜか北方面のみが展望台になっている。
ちなみに東京ドームの直ぐ北側なので、
地下鉄 丸の内線の後楽園駅なら目の前だが、
JRの水道橋駅からだとちょっと歩く。



これがその文京区市民塔だ。南側、すなわち裏側なのだが、
なんでこのタワー北側を正面にしたんでっしゃろ。

で、名は市民塔だが、中にいるのは文京区区議会議員様軍団と
区役所職員の皆様方であって、一般区民はほとんど縁がない。
これの建設発案者は刑事裁判にかけられんものやろか、と思う(笑)。
が、その展望台は貴重な都心ど真ん中の風景を見せてくれるのでした。



冬至7日後の夕方4時半。
明日から、この塔も年末年始休暇に入ります、という日で、さすがにあまり人はいない。



東京に日が沈む。
中央左の巨大な影は、このシビックタワーのもの。
貧乏臭い一般市民どもの日照権など知るか、
という勇気ある建築物であるのがよくわかりますね。

ちなみにその影の天っぺん左側に東大の安田講堂が見えてます。
その奥に見える緑地帯が上野公園。



首都圏から冬場に見える山、というと富士山が真っ先に思い浮かびますが、
実はこの筑波山もかなりアチコチから見えます。
せいぜい880m前後の山なんですけどね。関東平野ブラボー。
手前に見えてる高層ビルは日暮里駅前再開発のもの。
一番右端の最も高いビルの根元には謎の風車群があるんですが、
当然、この距離では見えません(笑)。
その手前にみえる緑地は、谷中の墓地。上野とほぼ一続きですが。




池袋方面。
中央やや右の一番高いビルがサンシャイン60。
その右、二番目に高い細長い建物はゴミ焼却場の煙突(笑)って辺りが池袋…。
昔はサルの群れに紛れ込んだモノリスのようにサンシャイン、孤立してたんですが、
ここ数年で、周辺にも高層ビルが増えました。
それらのほとんどがマンションと言う辺りもまた池袋。


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