
庭園内には、いい感じの小さな庵がある。
唯一残念なのは、駄洒落がなにも思いつかないことだね。
「そりゃ庵のせいじゃなかろ」
まあね。で、ここで例によって喫茶ができる。せっかくだ、寄ってみよう!

建物内はこんな感じ。最初っから茶室として作られてるように見える。
都立庭園で喫茶のサービスは定番なんだけど、ちゃんとした茶室で飲めるのは珍しい。
「わびさびってやつ?」
そう。奥の掛け軸なんて、茶道系必殺の呪文といわれる「一期一会」だよ。
これは利休の後を次いだ二代目の言葉なんだけど、茶道にしては説教くさい言葉だ。
この言葉を元に、どれだけの校長先生と社長さんが朝の朝礼で長話をしたかと思うと、
思わず気が遠くなるね。
「かまわないよ。そのまま、永久の旅へどうぞ」
おおっと、ペロ君、人生は一期一会だぞ。
「だから?」
ああ、犬には通じないな。この茶道系究極呪文「一期一会」は「人生」とういう呪文と合体させることで、
最強の「何かいいこと言ったような気にさせる」効果がみこめるんだが。
「…さっさと先にすすもうよ」

九月はまだ暑かったからね。吹き抜けだ。
とてもいい気分だったよ。

これが旧古河庭園の抹茶セット。都立庭園どこでも同じ価格!の500円なり。
ここの和菓子、秋の味覚ってことで、柿とマツタケだと思うのだが、
どうみてもシメジに見えてしまうのが、ご愛嬌。
「いや、むしろ和菓子的前衛表現でシメジなんじゃないの?」
ああ、その可能性も否定はできないなあ。
まあ、ここでゆっくりできることも合わせれば、安いね、500円なら。