旧古河庭園。京浜東北線の上中里駅と山手線の駒込駅の中間ぐらいにある。
ここはもともと、あのジレット外相とまで呼ばれた陸奥宗光の別邸だったところ。
「竜馬が行く」の後半で、主人公に付きまとってた彼であり、不平等条約の改正に尽力した彼でもある。
「カミソリ外相だろ」
日本語にするとそうなるね。
その後、古河さん一家が譲り受けたが国に寄付したものらしい。
現在は魔の都立九大庭園東北方面担当となっている。
「なんか、また話大きくなってないか?」
そうかい?気のせいだと思うよ。

ここのウリがこの洋館。古い…
「そのネタ、旧岩崎邸でもうやった」
ああ、そうだっけ。半年も前だと忘れてしまうよ。
ここも、その岩崎邸と同じデザインド バイ コンドル。
コンドル、建築家としてはまあそこそこの知名度があるが、実は日本画のマニアでもあった。
以前、日記に書いた埼玉にある河鍋暁斎の記念館には、
コンドルが彼の元に絵を習いに来てたことが資料として置いてあったよ。
なんでコンドルが日本で買い集めたコレクションもけっこう相当なものになると思われる。
「へー。ところで、なんか岩崎邸の記事の時、ヘマやってなかったっけ?」
ああ、あれだよ、東京駅をコンドル作とか書いてしまったが、そんなわけないじゃん、ていうやつ。
まあ、世界的な視点に立てば、そんな間違い、小さい、小さい。
「謝罪も反省もなしか」
いやあ、ワシントン行きのとき、飛行機が飛ばなくなっても
一言の謝罪もなし、っていうアレに感動してね。
私もひとつ、見習おうかな、と。
「…やめときな、ここは日本だよ」

よくポスターなんかで見かけるのがこの位置。
でも、実はこっちが家の裏側なんだ。
「あれま」
まあ、ここのウリその2、バラだらけの西洋庭園があるのもこっち側なんだが。
「ああ、あの写真に小さく写ってるオレンジ色の花?」
いや、アレは彼岸花(笑)。
「西洋庭園で?」
西洋庭園で。
ま、このときはまだちょっと早くて、バラは蕾だった。
満開の時期にはベルサイユのバラが超音速巡航で駆け抜けるような感じになるらしい。
「相変わらず、意味、わかりません」

で、この庭園、入り口入って、芝生の広場と西洋館があるんですっかりその気になるが、
実があれは全体の1/5程度。それ以外の広大な庭園部はきっちり日本庭園だ。
「まあ、その方が落ちつくんでしょ、日本人だし」
でも、けっこうギャップがすごいぞ。
シンデレラ城のよこにコテコテの大阪城が建ってるような感じ?
「…そりゃすごいかもね」
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