日本とジェットと大宇宙

はい、ようやく日本機です。
日本、大戦機の保存、という点では米英伊独露にくらべるとお粗末の一言ですので(敗戦国中でも最低)、
ここ、スミソニアンが事実上、世界における日本機のメッカと言い切っていいでしょう。
ちなみに私、日本機、全然わからない人なんで、解説、パッと流します(笑)。
まあ、ここら辺は日本語でいくらでも解説したサイトがあるでしょうから、そちらを見てください。
まずは磯野、否、中島J1N1-S 月光。海軍の作った双発戦闘機。
これ、ウドガー・ハジー展示機中ナンバー1の不憫な展示。
わかりますかね。機体の周りに人、いないでしょ。近づけないんですよ、これ(笑)。
周囲4方向全部に他の機体が置かれてしまっているので、床上からはほとんど見えない。
最初に2階から入ったんで気がつきましたが(いや、私は見逃して他の3人に教えてもらったんですが…)、
仮展示なんですかね。ウドガー・ハジー、展示の移動はよくやるらしいので、
そのうち変わるかもしれませんが、現状は展示機、ほとんど見えません。
せめてもの慰みはちょうどB29の腹の下位置にもぐりこんでるポジションなあたりですか(笑)。
余談ですが、ウィンスコシン州のオシコシ博物館にある中島の隼、あれも本当はスミソニアンの所有物です。
以前、レストア込みでチャンプリンに貸してた紫電改は今、ここに展示されてますんで、
そのうち、ウドガー・ハジーに来るかも。

第二次大戦期には各国で双発エンジンの戦闘機が大流行、やたら造られました。
結論から言うと、「戦闘機」と言っていいのはアメリカの例のP38だけです。
あとは、全部ダメ。ただし、考え方は間違ってなくて、後のジェット機は双発が主流となります。
先取りしすぎましたね、時代を。
そんなわけで、本機も最初偵察機にしたりと使い道に困ったんでしょうが、
夜間進入してくる爆撃機相手にラバウルで活躍の道を見出します。
小園中佐が考案した、操縦席後方に斜め上向きにつけられた「斜め銃」の成果です。
ほとんど見えませんが、コクピットの後ろにチョコン、と飛び出してるのがその斜め銃です。

月光、これが唯一の現存機で、シリアルは7334。
戦後に横須賀で押収された機体らしいですね。
アメリカに送られた月光は4機あるんですが、他は全部スクラップとなりました。