ワシントンは深かった


はい、出ましたムスタング。アメリカ中、どこのショーや博物館に行っても必ずあるんで、ワーバーズ界のスズメ的存在。
でもね。
じつは、あれだけある復元機、未だに「こりゃ決定版だ!」という機体を見たことがない。ここら辺、零戦も状況は似てる。
ありふれてるんだけど、決定版がない。
さて、この機体。P51-D 30-NA。シリアルは44-749393。生産されたのが、1945年半ば、陸軍に登録されたのが1945年7月ですから、
おそらく国内に置かれたまま終戦を迎えてます。
まあ、それじゃ箔がつかないんで、 展示に当たっては第8空軍の有名な357飛行集団の塗装に塗り替えられてます。
さて、スミソニアンの展示、どうなのよ?


結論から言うと、ムスタング復元最大の鬼門、コクピット後部、この機体もおかしい。
おそらく陸軍から譲り受けたままの状態じゃないか、と思うんですが、多分その段階で、大分いじられてます。
上の写真、ちょっと暗くて見づらいですが、まず、背もたれ兼防弾板の後ろ、風防の補強で入ってる半円形のバーが無い。
パンチ穴が開いてるヤツで、模型を組んだことがある人ならすぐ、ああアレか、とわかっていただけるはず。
これ、現存機はほとんどつけてません。理由は不明。よほど壊れやすいパーツなんですかね。
もうひとつ、ムスタングは米軍機おなじみのコクピット後部に無線機つんでるレイアウトなんですが、これ、無線機じゃないような。
なーんか付属部品から見て、戦後使われてたループアンテナのような気が。

おそらく機体のオリジナリティ、という部分ではレベル高いのでしょうが、
その「オリジナル」が通常の機体とちょっと違ってたような。
少なくとも第8空軍のカッコさせるには、これじゃ変ですね。
あと、わかりますかね、コクピット前の左側、何かの小さなハッチのような部分が少し開いたままです(涙)。
閉めましょうよ、ちゃんと。

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